AFX通信によると、化学大手デュポンは19日、フライパンのこびりつきを防ぐテフロン加工に使われるPFOA(ペルフルオロオクタン酸)やC8などの化学物質が、健康問題に影響を及ぼす可能性があるとして、製造情報を提供するようにとの、司法省から召喚令状を受け取ったと発表した。司法省の環境問題を扱うワシントンの連邦地裁が召還したもの。デュポンの広報担当者は「非常に微妙な問題」とし、それ以上のコメントは避けたが、命令には従う方針。

  一部研究報告によると、C8は先天性欠損症との関連性が指摘されている。同社は先頃、ウェストバージニア州で、同社の工場から出たC8が飲料水に混入したとして、1億ドルの和解に応じている。同社の株価は、前日比0.43ドル(0.9%)安の47.61ドルに下落した。【了】