露石油大手ユーコス元社長に1件の有罪が確定
AFX通信によると、モスクワの裁判所で17日、経営破綻に追い込まれたロシアの石油大手ユーコスのミハエル・ホドルコフスキー元社長とビジネスパートナーのプラトン・レベデフ氏に対し、詐欺と脱税の11件の容疑のうち、1件で有罪の判決が下った。裁判は休廷し、18日に再開する。すでに休廷前に、ロシアのインターファクス通信は、ホドルコフスキー氏とレベデフ氏が7件について有罪になったと報じている。
ホドルコフスキー氏側の弁護士は16日、ホドルコフスキー氏が4件の容疑で有罪となるのはほぼ確実だと語っている。ホドルコフスキー氏とレベデフ氏は2003年に逮捕されて以来拘置されており、有罪となれば懲役10年の禁固刑を科せられる可能性がある。
両氏は1990年代のロシア国営企業の民営化の時代に、国から10億ドル相当の詐取を働き、海外の口座などを使い脱税した容疑で起訴されていた。両氏は全ての容疑について完全に否認している。逮捕は、ビジネスで力を持ったホドルコフスキーが、プーチン大統領を批判したことへの報復だとの見方もある。ユーコスはかつてロシア最大の企業で透明度の高い企業統治の見本とされた時期もあったが、昨年12月に石油生産部門を国が再び獲得、解体された。【了】
両氏は1990年代のロシア国営企業の民営化の時代に、国から10億ドル相当の詐取を働き、海外の口座などを使い脱税した容疑で起訴されていた。両氏は全ての容疑について完全に否認している。逮捕は、ビジネスで力を持ったホドルコフスキーが、プーチン大統領を批判したことへの報復だとの見方もある。ユーコスはかつてロシア最大の企業で透明度の高い企業統治の見本とされた時期もあったが、昨年12月に石油生産部門を国が再び獲得、解体された。【了】