食品添加物について必要以上に過敏になる必要はありませんが、意識してなるべく避けるようにすることが望ましいでしょう。

そのためには、表示を確認するクセをつけましょう。そして、完璧を目指すのではなく、よりよい選択ができるようになるとよいですね。

­

とくに、素材の形がわからなくなっている加工品(ソーセージなどの肉加工品や、練り物などの魚加工品)は、添加物がよく使われている傾向にあります。また、明太子や漬物、カップ麺、菓子パンなども無添加のものを見つけるのが困難な食品です。
まずは調味料だけでも無添加のものを
昔の食品は、すべて無添加でした。つまり、「無添加=安全」の前に「無添加=伝統的な製法」なのです。

日頃の買い物で購入するものをすべて無添加にするのは出費がかさみますし、手に入りづらいものもあります。そこでまずオススメなのが、まずは身近な醤油、味噌、みりんなどの調味料だけでも無添加に変えてみることです。

これらは、1回に使う量が限られているので、少しぐらい値が張っても月々の家計にそれほど響くものではありません。そして何より、伝統的な製法で作られた調味料を使うと、日々の料理がグンと美味しくなりますよ。

­

いかがでしたか? そもそも日本の調味料は、私たちのご先祖さまが長い年月をかけて編み出した製法によって作られたもの。そんな本物の調味料を使うことで、毎日がより豊かになるのではないでしょうか。

­

<プロフィール>

圓尾和紀

管理栄養士。ファスティングマイスター。総合病院勤務を経て、「予防医療に貢献したい」という思いから独立。「日本人には和食が一番身体に合っている」との考えから、和食の良さを伝える活動をしている。また、現代は”不自然な食べもの”にあふれており、定期的に身体をリセットする目的から、ファスティングを取り入れた生活の提案を行う。テレビや雑誌等のメディアにも出演。

­

写真© naka - Fotolia.com