ショーンKさんの今後について勝手にゆる〜く考えてみた
ちなみに、この方はショーンKさんではありません
ショーンKこと川上伸一郎さんが、去る3月21日で48歳になりました。お誕生日おめでとうございます。ま、誕生日も詐称でなければ、の話ですが。
さて、学歴も生育歴も職歴もほぼほぼ全部嘘だと暴かれてしまった川上伸一郎さん。経済的損失をこうむった関係者の方々はさておき、世間一般の反応としては、断じて糾弾するって感じでもない気がするんですがどうでしょうか? え? 怒っている人もいますか。そうですか。でも、わりとまあ、全体的に苦笑いというか、面白半分な外野気分で事の成り行きを見守っている人が多いような……違いますかね?
“らしさ”にひっかかった敗因を考えてみると、「日米ハーフ」=「顔が濃くてカッコイイ」、「国際派経営コンサルタント」=「滑舌&押し出しが良く、世界を股に駆けてバリバリ稼いでいる」。とまあ、書いていて恥ずかしくなるようなイメージにたぶらかされている俗っぽい自分に気づかされてしまうわけですね。周囲にイメージ真逆のハーフやコンサルがいるにも関わらず、です。リアルな「ハーフ」や「コンサル」がそうじゃないと知りつつ、脳内では、勝手に俗っぽくヴィジュアル変換されてしまう固定観念のマジック……。これが極端化すると差別だの偏見だのになってしまうとわかりつつ、頭の悪いヴィジュアル変換を行う自分を止められないわけです。それは例えば、「泥棒猫」「不倫女」と聞いた瞬間、網タイツはいたセクシーなロングヘアの女性が思い浮かぶのと同じです。
じゃあ、そのわかりやすい「ハーフ」や「コンサル」の俗なイメージを、われわれはどこで刷り込まれたんだろうって考えると、やっぱりテレビなどのメディアじゃないんでしょうか。となると、自分たちが刷り込んだイメージどおりの人物が現れたからって、ほいほい起用して、バックグラウンドの裏取りもせず、キャスターに一発採用!って、テレビ局の側も、身から出た錆って言うか、ミイラ取りがミイラになるっていうか、まあ、ブーメランだったなと思うわけです。
事実として、日米ハーフでもなければ、ハーバード大学のMBAホルダーでもなければ、経営コンサルタントでもなかった川上伸一郎さん(48歳)。その“らしさ”に騙された一人として、彼に残された道は何なのか考えてみました。
松ちゃんが「高卒であれだけ堂々と報道番組やれるのが、すごいタマやなあと思います」と感嘆した心臓の強さ&演技力。次に、テンプル大学時代に合コンの帝王だったという噂も納得のコミュ力の高さ。そして、「インテル入ってる」の低音イケボ。なんちゃってハーフ顔。これらのスペックを生かすとするならば、経営コンサルタントではなく、セルフプロデュース・コンサルタントでしょう。
自己プロデュースのスキルならば、すでに今回の詐称事件で実力は検証済み。そもそも自己演出能力が低かったら、誰一人として騙されず、今回の事件は未遂に終わっていたんですから。経営なんていう基礎知識や地道な勉強が必要なジャンルに欲を出したのが彼の大きな間違いです。最初から、「女の口説き方」とか、「自分を良く見せる術」なんかのコンサルをやってれば、何の問題もなかったんですよ。そっちのジャンルなら学歴詐称も必要ないし。
そんなわけで、川上伸一郎さんが再びコンサルタントの看板を掲げ、堂々とショーンKを名乗る日を待ち望みたいです。世の中には、学歴もコネも資本もなく、あるのはライフハックとコミュ力だけというハングリーな人たちもたくさんいます。皆さん、頑張っています! そういう人たちの希望の星になれ、ショーンK!!
文/ガンガーラ田津美
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