やはり銀座はどの店もちょっとお高いイメージがあるかと。

が、しかし! 食ツウたちに言わせれば、「銀座ってチョー使える!」と異口同音。どうやら、銀座は使える街らしい。

銀座は放送局や劇場からも程よい距離なだけに、実際サクッと使っているというグルメ芸人・渡部建さん。いまや芸能界のグルメ王と言われるほどの渡部さんに、我々の知らない「使える銀座」を案内いただいた!



「このハムカツパンは絶品!」
銀座の裏通りにある名店は、ノスタルジックな風情と手軽な贅沢に感動の嵐!

「サイコーですね!」と、思わず笑みをこぼした渡部さん。

「カツのサクサクとパンのしっとり感、食感の違いが楽しめますよ」と早速、挨拶代わりの食レポも頂戴。

彼がまず最初に頰張ったのは、銀座の裏通りに位置するテイクアウト専門の老舗惣菜店『チョウシ屋』のハムカツサンドだ。



「あーやっぱり旨い!でもハムカツサンドだけじゃものたりないなー、続いてコロッケパンも食べたい!」

「ここは、ずっと気になってたお店でした。2年ほど前に差し入れで初めて食べたら超感動。揚げ物単品で買うのもいいですが、おすすめは、食パンで挟んでくれるハムカツサンド。贅沢にダブルで挟むのがワタベ流ですね。さらにコロッケをオカズにして食べるのがタマらない!(笑)」

土地柄もあって収録前のランチとして手早く買って楽屋入りということも少なくないそう。



いつも行列のテイクアウト専門店なのだそう。

「惣菜屋の揚げ物ってノスタルジックだし、銀座にこういう店が残ってるのもなんかうれしい。立ち寄るとほかの人の分までテイクアウトすることもありますね」

“使える”感満載の『チョウシ屋』さん。渡部さんのおかげで早速銀座との距離が近づきそうだ。



「よかったー。普段はすぐに売り切れるけど、今日はセーフでしたね!」
コロッケの元祖を謳う昭和2年生まれの老舗惣菜店『チョウシ屋』

銀座3丁目


昭和通りの一本裏手に位置する年季の入った店構えが目印。昭和2年の創業以来、一貫して惣菜を作り続ける。店の奥にコロッケ(¥180)やハムカツ(¥180)、メンチ(¥190)が並ぶ。プラス¥120でコッペパンか食パンでサンドイッチも可能。売り切れ御免のスタイルなので、昼時は早めを狙うのが吉だ。



こちらが絶品コロッケパン!



「コロッケは、ジャガイモの素材を生かした“ごろっと”感が最高」。ふんわりと弾力のあるコッペパンとの相性も抜群。普段は“オカズ用”として単品購入が多いが、サンドするときはコッペパンがオススメだそう



「ソースは自家製。そこにマスタードがまたアクセントになるんです」とご満悦。家紋が入ったブルーの包み紙は銀座らしく上品な佇まい



店内の壁には温かみのある手書きのメニューが、これまたノスタルジック。サンドイッチスタイルは戦後からはじまったそう


続いて、渡部さんお気に入りの立ち飲み割烹とピッツァを紹介!



たけのこ焼き。メニューは一例
銀座で割烹”が居酒屋価格で!『しまだ』

銀座8丁目


『しまだ』は、良心価格で本格割烹を味わえる立ち飲み店。

「ここに行くときはふらっとひとりで。混んでいても詰めて入れてくれるから行きやすいです。もちろんクオリティーもバッチリで割烹好きな僕も大満足! おすすめはからすみそば(¥1,600)ですね」(渡部建

10人程度のカウンターに4人座敷も用意。夢の“銀座で割烹”を手軽に満喫できる。



「今なら春らしい季節の料理もおすすめ」と、ホタルイカと菜の花の白和え



ここは、割烹スタイルなのにじつは立ち飲み屋!




こちらは、ナポリ世界ピッツァコンペティション最優秀賞受賞のお店!
2015年にオープンしたばかりの本格ピッツァのグランドキッチン『The Kitchen Salvatore Cuomo GINZA』

銀座1丁目


続いて、渡部さんがおすすめするのは、ナポリピッツァを日本に広めたパイオニア的存在、サルヴァトーレ・クオモ。そこの窯焼きピッツァがいち押しだという。そのほかイタリアンのメニューも充実している。

「世界一の本格ピッツァを手軽に食べられるのが最大の魅力。ランチもいいし、ブッフェもいい。広いからパーティーにも使えますね」(渡部建

銀座で幅広く「使える」なピッツァの大型店だ。



内観


渡部建
お笑いコンビ、アンジャッシュのメンバー。趣味の食べ歩きブログ「わたべ歩き」が話題。食の本を2冊上梓し、最近ではDMM Lounge「渡部建のとっておきの店、こっそり教えます」も開設しているグルメ王