誰もが「自己愛モンスター化」する可能性アリ!? 自己愛に溺れない方法とは
誰かに認めてほしい、美味しいものを食べたい、お金儲けをしたい、イケメンと付き合いたい、イイ女を抱きたい。振り返ってみると、思っていることは欲望ばかり。でもそれが人間である。
欲望は多かれ少なかれ誰にでもある感情だ。その欲望の根底にあるのは「自分は特別な存在」という意識であり、これは自己愛に由来するという。しかし、この自己愛は危険な一面も潜んでいる。
自己愛が大きくなり、欲望をコントロールできなくなってしまうと、事件やトラブルを起こしてしまう可能性がある。自己愛が肥大化したストーカーやモンスタークレーマーは、「自己愛モンスター」とも呼ぶべき存在なのだ。
■誰もが「自己愛モンスター」になりえる
『自己愛モンスター』(片田珠美著、ポプラ社刊)は、三鷹ストーカー殺人事件、スマイリーキクチ中傷被害事件などの実際にあった事件やトラブルを通して、自己愛がふくれあがって暴走する仕組みを、精神科医の片田珠美氏が解き明かした一冊である。
片田氏によれば、欲望や自己愛は誰にでもあるがゆえに、誰もが自己愛モンスターと化す危険性はあるという。欲求不満がたまりやすい現代社会で、どうすれば自己愛モンスターになる危険から逃れられるのか。
■自己愛モンスターになりやすい人とは?
本書では、理想とする自分と現実の自分との間にギャップがあり、そこに不満を感じている人は自己愛モンスターになりやすいとしている。そして、そのギャップを嘘や責任転嫁といった間違った手段ではなく、正しい方法で埋めることができれば、自己愛モンスターになる危険は避けられると著者は述べる。
その方法は2つ。
・自らの実力を高めること。
・現実の自分を認めて受け入れること
2つ目の「現実の自分を認めること」というのは、言い換えれば「あきらめる」ということ。現状を客観的に見きわめ、ありのままの自分を知ること。その上で、理想とする自分に近づく努力が大切なのだという。
自己愛ばかりに目を向ければ、自分自身を客観的に見られなくなってしまう可能性がある。モンスター化しないためには、自分を客観的に見るまなざしが欠かせない。自分の置かれた状況を謙虚に受け入れ、客観的に見つめることを心がける必要があるのだ。
自己愛モンスターになるまで暴走する人はまれだが、イライラや見栄を張り、トラブルを起こしてしまう危険性は誰にでもあるかもしれない。そんなことにならないように、自己愛と上手く付き合っていく方法を身につけることが大事なのだろう。
(新刊JP編集部)
欲望は多かれ少なかれ誰にでもある感情だ。その欲望の根底にあるのは「自分は特別な存在」という意識であり、これは自己愛に由来するという。しかし、この自己愛は危険な一面も潜んでいる。
自己愛が大きくなり、欲望をコントロールできなくなってしまうと、事件やトラブルを起こしてしまう可能性がある。自己愛が肥大化したストーカーやモンスタークレーマーは、「自己愛モンスター」とも呼ぶべき存在なのだ。
『自己愛モンスター』(片田珠美著、ポプラ社刊)は、三鷹ストーカー殺人事件、スマイリーキクチ中傷被害事件などの実際にあった事件やトラブルを通して、自己愛がふくれあがって暴走する仕組みを、精神科医の片田珠美氏が解き明かした一冊である。
片田氏によれば、欲望や自己愛は誰にでもあるがゆえに、誰もが自己愛モンスターと化す危険性はあるという。欲求不満がたまりやすい現代社会で、どうすれば自己愛モンスターになる危険から逃れられるのか。
■自己愛モンスターになりやすい人とは?
本書では、理想とする自分と現実の自分との間にギャップがあり、そこに不満を感じている人は自己愛モンスターになりやすいとしている。そして、そのギャップを嘘や責任転嫁といった間違った手段ではなく、正しい方法で埋めることができれば、自己愛モンスターになる危険は避けられると著者は述べる。
その方法は2つ。
・自らの実力を高めること。
・現実の自分を認めて受け入れること
2つ目の「現実の自分を認めること」というのは、言い換えれば「あきらめる」ということ。現状を客観的に見きわめ、ありのままの自分を知ること。その上で、理想とする自分に近づく努力が大切なのだという。
自己愛ばかりに目を向ければ、自分自身を客観的に見られなくなってしまう可能性がある。モンスター化しないためには、自分を客観的に見るまなざしが欠かせない。自分の置かれた状況を謙虚に受け入れ、客観的に見つめることを心がける必要があるのだ。
自己愛モンスターになるまで暴走する人はまれだが、イライラや見栄を張り、トラブルを起こしてしまう危険性は誰にでもあるかもしれない。そんなことにならないように、自己愛と上手く付き合っていく方法を身につけることが大事なのだろう。
(新刊JP編集部)