いま、ハイレベルな極上肉とワインをカジュアルな価格で提供する店が続々とオープンしている。 丁寧な仕事で職人技が光る品々。デートや仕事の会食でも、定番の店よりも極上肉とワインが堪能できる新鮮な店のほうが会話も盛り上がること間違いなし!

ここでは肉好きなら間違いなく知っておくべき店を紹介しよう。



この日は、黒毛和牛のまるかわ、まる芯、ひうちの3つの部位を盛り合わせ。「ブッチャーズプレートA5レッド&ホワイト」
精肉店直営ならではのレアな部位を薪焼き『CHEF & BUTCHER TOKYO』

六本木


昭和5年創業の大阪にある精肉店直営の薪グリル専門店。

その仕入れルートを強みに、「まるかわ」「かめのこ」「ひうち」など、希少部位をバリエーション豊富にラインアップし、手頃な価格で提供する。焼肉店で登場するような珍しい部位を扱えるのも、味わいを左右する切り方にまで精通している職人がいてこそ成せる業。

さらに、薪を使って、豪快に塊のまま焼き上げるのもこの店の特徴だ。シンプルなグリルのほか、イタリアンや韓国、日本など、ジャンルレスな味付けで肉の旨さを表現している。

ワインも肉屋目線でチョイス。グラスやボトルのほかに、ジャーサイズがあり、多種類をガブガブ飲めるのも嬉しい。



タンニンと樽をしっかり感じる。「ロゴノーヴォ2012」



厨房では、薪火を使って塊肉の状態で焼き上げる



グツグツ煮える鍋で提供する。丸ごと入ったトマトを崩しながらいただくのが◎。「牛ハチノスとトマトのオリーブオイル煮」¥1,080



カウンターのケースには、珍しい部位がズラリ



ピノ・ノワール100%の「ヴィーニャ・ズリアット2012」



焼肉のタレをベースに炒めた肉が山盛りのパクチーの中央に鎮座する。「牛ホルモンパクチー」¥1,382



「肉の切り方も旨さのポイント」代表の灘吉祐貴氏



内観




イチボ、ウデサンカク、ランプなど日替わりの「厳選和牛赤身3点盛り」2〜3人前¥5,378
“肉師”の職人技光る火入れ『89BAL』

恵比寿


肉選びとその焼き方に徹底してこだわり、自らを“肉師”と呼ぶ山瀬健策氏による肉料理が堪能できるバル。

温度の異なるオーブンやフライパンを使い分け、時間をかけて焼き上げる。

“黒ワイン”と呼ばれるアメリカの「カーニヴォ」は、肉食動物や肉を食べることが大好きな人に由来する名前。

タンニンと長い余韻が特徴で、あらゆる肉に相性抜群だ。実は、野菜も秀逸でファンも多い。



「カーニヴォ」



紅くるりなど10種類以上をそれぞれの素材に合わせて調理している。「産直野菜のグリル盛り」¥1,598



「牛はもちろん、鶏や豚も充実」肉師の山瀬健策氏



内観


旬の肉を味わえる店、まだまだあります!



「タルトフランベ カナールとブッフのハーフ&ハーフ」
リッチな肉をタルトフランベで堪能『LA CIGOGNE』

水天宮前


アルザス地方の郷土料理であるタルトフランベ専門店が、バージョンアップして広尾から水天宮前に移転。

フランス風ピッツァのようで、軽やかな組み合わせから、鴨ローストや赤牛を合わせたメインディッシュのような一枚、さらにデザートまで実に多彩。



スパイシーな「シャトー オーマレ ルージュ」



くちどけポークのパテなどの「お肉の前菜盛り合わせ」¥1,728



左.マネージャーの古屋三郎氏。右.仁平浩二シェフ



内観




タスマニア産粒マスタード、トリュフソルト、自家製BBQ ソースなどで味わう。「ストックヤード オーストラリア産 和牛肩ロース マーブルスコア8〜9」
オーストラリア産WAGYUに開眼!『TERRA AUSTRALIS』

北参道


オーストラリア5ツ星プレミアムワイン「シロメィ」の輸入・販売をしている「ワインツリー」が手掛けるレストランがオープン。

シェフには、ルーク・マンガン氏のもとで研鑽を積んだ福田浩二氏(元『Salt』総料理長)が就任。

広大な地で長期飼育されたWAGYU(和牛)をはじめ、うずら、ラム、さらには調味料に至るまで、オーストラリアの食材をふんだんに使い、独自の感性で仕上げる(コース¥5,800)。

ワインは、バロッサ・ヴァレー、ハンター・ヴァレー、マーガレット・リヴァーなど高名な産地のワインから、新進気鋭の作り手まで幅広くオンリスト。

3階はバー、4階は個室、5階はテラスを展開。



カベルネ・ソーヴィニョンのリッチな味わい。「シロメィ シグネチャーコレクション2013」



ニューサウスウェルズ産うずらのロースト ワイルドライス フォアグラのテリーヌ スパイスの効いた人参のピューレ」。メニューは季節などにより異なる。写真は一例



「“The Terra”牛肉のステーキタルタル 卵黄 ガーリックトースト コンディメント」。メニューは季節などにより異なる。写真は一例



圧巻のセラー



左.「オーストラリア和牛をぜひ!」シェフ 福田浩二氏。右.「日本でここだけの銘柄も勢ぞろい」サービス担当 岩原千尋氏



内観