中国大陸にも台湾にも、現地のカップ麺は数多存在するが、日本で売られているカップ麺の旨さにハマり、たくさん買って帰ろうとする観光客は少なくないようだ。そんな彼らは普段われわれが思いつかない、ある悩みを持っている。「カップ」が邪魔なのだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国大陸にも台湾にも、現地のカップ麺は数多存在するが、日本で売られているカップ麺の旨さにハマり、たくさん買って帰ろうとする観光客は少なくないようだ。そんな彼らは普段われわれが思いつかない、ある悩みを持っている。「カップ」が邪魔なのだ。

 台湾メディア・東森新聞雲内にある旅行関連コンテンツ「旅遊雲」に3日、日本からいかにして大好きなカップ麺を大量に買って、トランクに詰め込んだかを紹介する文章が掲載された。紹介された台湾のネットユーザーは、このほど日本でカップうどんなどお気に入りのカップ麺を10個購入して持ち帰ろうとしたところ、トランクがいっぱいで難儀したという。

 そこでこのユーザーが思いついた「裏技」は、シンプルながらも「カップ麺」の概念を根底から覆すものだった。すなわち、カップを捨てて中身をビニール袋に「包装」して省スペース化を図ったのである。この方法は「ナイスアイデアだ!」とネット上で好評を博したという。

 包装が容器代わりになり、お湯を注ぐだけで食べられるカップ麺の中身だけを持ち帰る……それなら袋入りの即席麺を買えばいいではないかと思うが、袋入り麺は一般的に沸騰したお湯で煮ることが推奨されている。「お湯を注ぐだけ」の魅力は想像以上に強いのかもしれない。

 それはさておき、開封してビニール袋に入れてしまうことで、「賞味期限」が短くなりそうだが、その心配は無用だったらしい。帰国後1週間で全部食べ切ってしまい、「息子などは2日連続で食べた」とのこと。一部メーカーではカップ麺の「詰め替え用」パックを発売している。その存在を知った彼らは涙を流して喜び、トランクに詰め込めるだけ詰め込んで帰ってくれるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)