県立大宮東高等学校(埼玉)

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 埼玉県のさいたま市にある大宮東高等学校。野球部は昭和55年に野球同好会として発足し、今年で創部36年目の伝統校です。過去には1990年の夏の甲子園と93年の春の選抜に出場経験があります。夏の甲子園の出場メンバーには現監督の河西 竜太先生がいます。他にもOBには元埼玉西武ライオンズの平尾 博嗣選手などがいます。普通科のほかに体育科があり部活動が盛んで、女子バトミントン部は昨年、和歌山国民体育大会準優勝、世界ジュニア選手権大会団体3位や、日本ジュニアグランプリ優勝という輝かしい功績を残しています。「いつも明るく元気良く、自覚と誇りを常に持つ、己に厳しく人に優しく」という部訓のもと日々練習に励む大宮東ナインに冬の意気込みをお聞きしました!

チーム基本情報を紹介!

■大宮東高校の園部 瑞基君(学年:2年/役職:主務)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生 38人、2年生 40人、マネージャーが2人の合わせて80人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 学校に隣接しているナイター設備付きのグラウンドがあり、室内練習場もあります。

今年のチームについて

インタビューを受ける園部瑞基君

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を教えてください。

 守備がうまいこと、諦めない気持ちの強さ、団結力がチームのウリです!

Q. 諦めない気持ちは大切ですよね!では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?

 技術だけでなく精神力の向上です。

Q. オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは!』の名物練習があれば教えてください!

「前向きトレーニング」というポール間ダッシュを含めたサーキットトレーニングです。「前をむいていこう!」という意味でこんな名前で呼んでいます。また、練習時間が限られているので短い練習時間の中で集中して練習することを意識しています。

Q. ポジティブさはとても大事ですね!では、この春、そして夏の目標を教えてください!

 春は関東大会優勝で、夏は甲子園で優勝することです!

[page_break:秋の大会を振り返って]秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 悔いの残る大会でした。守備に力を入れていましたが、エラーが重なり失点してしまいました。また、バッティングが弱く、打率が2割台でした。

Q. では、激戦区の埼玉県を勝ち進むために必要なことは何だと思いますか?

 諦めない気持ちが大切だと思います。

Q. 気持ちが折れては戦えませんからね。秋の大会では好投手擁する西武台高校と対戦しましたがどうでしたか?

 狙い球を徹底できず、チームで統一して行おうとしていたことができませんでした。

Q. そういったことも含め悔いが残ってしまったのですね。これを糧に大きく成長することを期待します!さて、この秋活躍したチームのキーマンを教えてください。

 打の中心で秋の大会で3ランホームランを打った大平 燎と、主将としてチームを死に物狂いで引っ張ってくれた佐藤 元典、そして1年生ながらエースとして良いピッチングをしてくれた菅原 隆史です。

Q. 死に物狂いで…主将の佐藤くんからは迫力を感じますね。続いてチームの中で、この春にキーマンになってくれるであろう選手を教えてください。

 長澤 栞太と、高橋 智也、緒方 康貴、西 朝陽、そして河野 聖也です!長澤は投手陣のまとめ役ですが、秋の大会で悔しい思いをしたので、その悔しさを糧に爆発してくれると思います。高橋は強肩で巧みなリードで投手を引っ張てくれるので今後も期待したいです。緒方はチームの核であり、走攻守の三拍子がそろっている選手です。西はムードメーカーであり、打撃にも期待しています。河野は守備の中心で今後も期待しています。

Q. ありがとうございます!是非注目したいと思います。では最後に2年生にとっては最後となるオフシーズン、1年生にとっては、初めてのオフシーズンです。春に向けて、どんな冬にしたいですか?

 1年生はきついことから逃げないで次の代につなげられるようにしてほしいです。2年生は悔いのないように頑張ってほしいですね。

 ありがとうございました!

[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、主将の佐藤 元典君と4番の大平 燎君にお話を伺います!

主将の佐藤元典選手

Q. 高校野球が好きなところは何ですか?

佐藤 元典(以下「佐藤」):地域の人や世間の人に幸せを与えられるところです。またそんな高校野球の大舞台となる甲子園は特別なものだと思います。大平 燎(以下「大平」):自分はチームが一つとなって団結するところが好きですね。

Q. なるほど。どちらも高校野球の魅力ですよね!さて、この冬はどんな冬にしていきたいですか?

佐藤:チーム力を向上させ、秋の大会で出た課題を克服していきたいです。大平:強豪私学を追い越して勝てるようにしたいです。

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

佐藤:「全力プレー」です!主将として全力プレーでチームを引っ張りたいです。大平:「謙虚」です。

4番の大平燎選手

Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします!

佐藤:1番熱い想いを持ちます!大平:4番は譲りません!打力爆発して5割打ちます!

 佐藤くん、大平くん、気合のこもった熱い宣言ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

■河西 竜太監督に質問!

Q. 秋の大会の振り返ってこのチームはいかがですか?

 守備のチームであるにもかかわらず西武台高校戦では3つの失策で負けてしまいました。それを含め秋の大会の全4試合で10失策、打率も2割2分という結果に終わってしまったのは予想外でした。この冬は投内連携など基礎練習をたっぷりと行いたいと思います。また、打力を上げるために理屈なきスイングとして朝600本、放課後400本の合計1000本を一日のノルマにしています。質より量を重視し、その中で質を高めていきたいと思います。

Q. この時期にどれだけ量をこなしたかで、体も精神も大きく変わりますよね。また、人数が多いですが練習はどのようにしているのですか?

 チームをA・Bの2つに分けて練習していますね。練習メニューはAチームとBチームで完全に異なり、Bチームはコーチに指導していただいています。2つに分けることによりそれぞれのチームに責任を持たせることが狙いです。また、AとBで異なるメニューを行うことによってAチームの選手は残りたいと頑張りますし、Bチームの選手たちは上にあがりたいと闘争心を持って練習できていると思います。春先にBチームの選手たちがAチームの選手相手にどれだけ食らいつくことが出来るか楽しみですね。

Q. チーム内競争も激しいのですね。では、激戦区の埼玉県を勝ち進むために必要なことは何だと思いますか?

 あえて練習の中で強豪私学を倒すというイメージや意思をもって日頃の練習を行っています。私学の選手は決意と覚悟をもっているので、私学との差を埋めるためには県立校として良い意味で私学に対抗する気持ちを意識させて、決意と覚悟を持たせるようにしています。

 激戦区埼玉県の公立の雄大宮東高校の活躍に期待です!ありがとうございました!