県立香川中央高等学校(香川)

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 香川県高松市にある香川中央高等学校は、2016年の今年には創立30年を迎える比較的新しい学校です。ハンドボールやバドミントン、レスリングなど全国大会に出場する部活も多数。スポーツ科学コース、芸術表現コースなどがあり、個性を生かす学習もできるなど、勉強に部活に思う存分取り組むことができます。また、社会現象を巻き起こした映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地にもなりました。

 野球部の先輩には、朝日生命を経て富士重工業に所属し、左足を上げたときに大きく体を丸めた独特のフォームから繰り出す威力ある速球を武器に、都市対抗野球大会10年連続出場や、第38回IBAFワールドカップ日本代表に選ばれるなど活躍した平井 英一さん(現・富士重工業コーチ)がいます。 そんな香川中央野球部は、東京大出身で、元プロ野球選手だった松家 卓弘氏が野球部の責任教師としてベンチ入りしたことで話題になりましたが、昨秋の県大会では、その後神宮大会を制した高松商に3回戦で敗れ悔しい思いをしましたが、大いに刺激も受けたよう。この冬はチーム総筋力を上げる!とみんなで肉体改造に取り組んでいるとのことです。春夏にむけて鍛える香川中央の取り組みを覗いてみましょう。

チーム基本情報を紹介!

■香川中央高校の旅田 崚平君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!

Q. 部員は何人いますか?

 全部で40人です!そのうち1年生はマネージャー2人を含めて19人。2年生がマネージャー2人を含めて21人です。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 陸上部と共有するグラウンドがあります。

[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて

旅田 崚平主将(県立香川中央高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 粘り強さ、積極的な攻撃、チーム全体の元気の良さ、この3つですね。

Q. 粘り強くて積極的というのは相手からすると怖いですね。このオフシーズンではチームとしてどんなことに取り組んでいますか?

 チームの総筋力を上げたいです!

Q. 総筋力!みんなで肉体改造するんですね。パワーアップが期待できそうです。では、オフシーズンの練習で香川中央ならではの名物練習などはありますか?

 「Go to Airport」「Go to Shrine」があります。なかなかキツいですよ。

Q. 名前から察するに…空港や神社までランですか。その頑張りが粘り強さを生むんですね。では、そうやって筋力も粘り強さも鍛えた先に目指すものは何でしょう?

 春は県大会の優勝。そして夏には甲子園出場を目指します!

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 チームの課題を明確にできました。あと、公式戦独特の雰囲気を味わうことができたのが良かったですね。

Q. 秋の大会を踏まえて、この冬に強化したい点、取り組みたい練習メニューがあれば教えてください。

 ストレートだけに的を絞るのではなく、変化球を狙い打ちできるようにします。それに、速球に振り負けず、強く打ち返せるようにもなりたいですね。

Q. 積極的な攻撃がウリのチームらしい強化ポイントですね!では、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください!

 松林 虎一です。投打に活躍を見せてくれました。2回戦では3打点をあげたんですよ!

Q. それは頼もしいですね!続いて、チームの中で今春キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。

 まず、小倉 大輝。好守と強肩でチームのピンチを救ってくれます。大西 竜生はチャンスでの勝負強い打撃でチームを勝利に導いてくれます。そして、松本 将希は冷静な判断と積極的な打撃でチームに貢献してくれるはずです!

Q. では最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?

 2年生は甲子園に出場するためのチャンスはあと1回。自分たちを信じて、この冬は個人の能力を伸ばします。その成果をまずは春の大会で発揮したいです。1年生は先輩に負けないように体力や技術の向上に努めることをまずは第一に。春の大会ではレギュラー争いができるように成長して結果を出してほしいですね。

 1年生の成長はライバルが増えることになりますが、チームが強くなるには欠かせませんからね!旅田主将、ありがとうございました!

[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

 ここからは、香川中央の松林 虎一君(投手リーダー)と笹矢 晋裕君にお話を伺います!

松林 虎一選手(県立香川中央高等学校)

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

松林 虎一(以下「松林」):何事も一生懸命に全力でプレーをしているところです!笹矢 晋裕(以下「笹矢 」):僕も、少年野球やプロ野球とは一味違う、全てにおいて全力でプレーし、人々に感動を与えることができるイメージがあるから好きですね。

Q. 全力って、それだけで感動できますよね。この冬はどんな冬にしていきたいですか?

松林:一球一球集中して、練習の質を上げていきたいです。

Q. さすが投手リーダー!笹矢君はどうですか?

笹矢:夏に活躍することを目指し、食事から改善し、体をひと回り大きくしたいです。

笹矢 晋裕選手(県立香川中央高等学校)

Q. チーム総筋力を上げるため、頑張ってください!では、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください。

松林:「一球入魂」!笹矢:「全身全霊」です!

Q. 2人の個性がしっかり出ていますね!最後に『自分はここまで成長するぞ』という熱い宣言と、夏までの目標をお願いします。

松林:投打ともに活躍できる、チームの中心選手になります。笹矢:打線の中心選手として、チームに貢献したいと思います。

 以上、投打のヒーロー候補のお2人にお話を伺いました。松林君、笹矢君、ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

■山口 安亮監督に質問!

Q. 今年のチームですが、これまでの戦いを振り返っての感想はありますか?

 新チーム発足以来、「日々成長」をスローガンに練習してきました。しかし、思ったような成績が出せず、悔しい秋の大会となりました。

Q. 秋の大会では高松商に敗れました。(試合レポート)

 そうですね。県内には神宮大会で優勝された高松商業がいます。身近に素晴らしいチームがありますので、選手もその刺激を受けていると思います。この冬は「欲」をテーマに個々が自分の限界に挑戦して必ず成長してくれると信じています。

Q. 確かに、成長するには「欲」は大切ですよね。最後に、山口先生から選手達へメッセージをお願いします。

 夏勝つためには、厳しいこの冬のトレーニングや基礎練習が鍵を握っています。まずは自分の可能性を信じて野球に情熱を注いで欲しいです。そして、支えてくださっている方々への感謝の気持ちを忘れず、勝利をイメージして取り組んで欲しいと思います。

 もっと上手くなりたい、強くなりたいという気持ちは、確かに選手達からも伝わってきました。山口先生、ありがとうございました!