県立小山西高等学校(栃木)

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 1986年に開校され、今年で30周年を迎える小山西(おやまにし)高等学校。2002年夏の甲子園出場経験を持ち、同校のOBにはJR東日本で正捕手として活躍する石川 修平選手(インタビュー)がおります。県内上位に名を連ねる私学を破るために、この冬から重点において取り組んでいることを選手と指導者の方々に伺いました。

チーム基本情報を紹介!

■栃木県立小山西高等学校の野口 将秀君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました。

Q. 部員は何人いますか?

 1年生13人、2年生16人の合計29人です!

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 外野には野球部と他の部活の活動場所を分けるネットフェンスがあります。また、グラウンドにはドームと呼ばれているバッティング場があります。

[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて

大平山で厳しいトレーニングに取り組む選手たち(県立小山西高等学校)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 1つ目は、頭を使った考える野球、2つ目は、メンタルへの取り組み、3つ目は、チームメイトの団結力です。

Q. 3つのセールスポイントで小山西野球部さんをさらに輝かせてほしいですね。では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?

 冬のきつい練習に耐えることによって、僅差の試合で粘り勝つことができる忍耐力や、我慢強さを身につけられるように鍛えたいと思っています。

Q. 寒い時期ならではの目標ですね。では、オフシーズンの名物練習はありますか?

 冬に大平山という近くの山に行って、階段ダッシュや坂道ダッシュをしています。近くに山があるという、自分たちのチームならではの練習だと思っています。

Q. では、この春、そして夏の目標を教えてください。

 打倒私学、県優勝を目指します!また、技術で相手に勝るチームというのではなく、頭を使った考える野球ができるチームになることが目標です。

秋の大会を振り返って

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?

 チームの目標が具体的に決まった大会でした。また、今後のチームを作るにあたっていい経験ができた大会でした。

Q. 次のステップへの大会となったわけですね。ちなみに、どんなテーマをもって臨みましたか?

 守備から打撃につなげること、そして、夏の大会で戦った相手にリベンジするという気持ちをもって臨みました。

Q. 大きな目標でしたね!この冬に強化したい点、取り組みたい練習はありますか?

 色々ありますが、まず厳しさに耐える力や土壇場で力を発揮できるメンタル面。それから強く振る力や強い球を投げることができるようになるためのフィジカル面を強化したいです。また、守備の基礎を定着させたいと思っています。打撃ではバットを強く振り、140キロの球に負けないスイング作りをすることに取り組みたいです。

Q. ありがとうございます。このチームのキーマンはズバリ?

 佐藤 唯です。

Q. 佐藤君は、どんな活躍を見せてくれましたか?

 1回戦を3失点で抑えて完投してくれて、打撃でも決勝打のタイムリーヒットを放ってくれました。

Q. 最高のプレーを見せてくれましたね!続いてチームの中で、この春キーマンになってくれるであろう選手を教えてください。

 出井 直博、中村 亮太、谷島 慶亮です。

Q. 3選手のどんな活躍に期待しますか?

 彼らにはここぞというところで決めてくれるプレー、チームを引っ張っていってくれるようなプレーを見せてくれることを期待したいです!

Q. 3人の選手に是非注目していきたいと思います。それでは最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては初めてのオフシーズンですが、春に向けて、どんな冬にしたいかなど、意気込みを聞かせてください。

 とことん追いこんで最後の夏で笑えるように練習していきたいです。また、一変わりしたと思われるようにメンタル、フィジカルの面で頑張りたいです!

 悔いのない夏にするためにこの冬頑張ってください。ありがとうございました!

[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

大平山で厳しいトレーニングに取り組む選手たち(県立小山西高等学校)

 ここからは、須田 真澄君、谷島 慶亮君にお話を伺います。

Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?

須田 真澄(以下「須田」):地域の方であったり、OBの方や両親であったり、沢山の方の支えがあって成り立っているスポーツなので、そういうところがやりがいがあって好きなところです。谷島 慶亮(以下「谷島」):高校野球だけでなく野球そのものが好きです!

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

須田:心が成長する冬にしたいです。きついメニューをチームでやりきって、個人としてのメンタル面、チームの団結力を磨きたいです。谷島:仲間と切磋琢磨して、チーム力を上げたいです!

Q. 両選手に共通するのは、チームプレーですね!では、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

須田:「限界の一歩先へ」です。スローガンであり、チームとして絶対に去年より上に行きたいので、そのために限界を超えることが必要だからです。 谷島:「努力は必ず報われる」です。

Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。

須田:レギュラー目指して頑張ります!今までベンチで大会を見ているだけだったので、夏は自分にとって高校野球最後であり、もしかしたら人生で最後の野球になるかもしれないので、最後は花を咲かせられるように頑張りたいです。また、副キャプテンとしてもまだまだなので、夏はキャプテンを超えられるような人に成長し、チームを作れるようにしたいです。

谷島:技術的にも存在的にもチームに欠かせない選手になり、ピンチの時には突破口を開けるような「何か」を持てる選手に成長したいです。そして夏までの目標は、「打倒私学」。高校を挙げるなら、「打倒作新」です!

 ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

■日下田 圭祐監督に質問!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?また、秋の大会の振り返りとこの冬のテーマを教えてください。

 テーマは、「リーダーの育成」。チームの土台作りに力をいれました。また、冬のテーマは、「良い組織作り」です。このテーマこそが私立打倒につながると思って取り組んでいます。

Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言をお願いします。

 昨年一番感銘を受けた言葉を送ります。「強く・優しく・おもしろい(魅力ある)」男になれ!

 監督を始め、選手一同、打倒私学を掲げる小山西高校野球部さん、監督のもと、さらなる成長を遂げる今後に注目です。ありがとうございました!