ジョナタン・カジェリの将来は、チェルシーにないようだ。ボカ・ジュニアーズで将来が期待されているカジェリは、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるチェルシーへの加入が噂されていたが、彼の未来はイタリアにあるという。

カルロス・テベスとのコンビでブレイクしたカジェリについて、ボカのダニエル・アンジェリシ会長は『Telam』で「99％、売却は決まっている」とコメント。具体的な移籍先は明かさなかったが、「イギリスの投資会社に売り、彼はイタリアでプレーする」と述べた。

夏にカジェリを狙ったのは、マウリツィオ・ザンパリーニ会長のパレルモだ。同会長はパウロ・ディバラの理想的な代役とみていたが、ボカの1200万ユーロ（約15億7000万円）という要求に身を引いた。

だが、ボカでの2年目でリーグ戦とカップ戦をあわせ、37試合で15得点を挙げたカジェリに、特に関心を寄せているのはインテルだ。彼らは1年前からカジェリを追っている。そして最近、ピエロ・アウジリオSDはボカとも、選手の代理人とも激しくコンタクトを取った。

チェルシーが関心を抱いたことで、競争が激しくなったが、アンジェリシ会長のコメントでシナリオは完全に変わった。インテルが22歳のカジェリを獲得する可能性が出てきたのだ。そしてカジェリ本人は、イタリア市民権の取得とローマ法王への謁見のために、ローマを訪れている。