ミスドの揚げたてハニーディップなどのドーナツが作れる「ミスドキッチン」でドーナツ作り体験をしてみた
ミスタードーナツのお店で並んでいるドーナツを手作りできる体験施設が「ミスドキッチン」です。2015年10月1日(木)のオープン直後から予約が殺到していて、予約可能な60日後のスケジュールまで予約満員になっているとのことで、一体どんな体験ができるのかワクワクしながら実際にミスドキッチンに行ってきました。
ミスドミュージアム|ダスキンミュージアム「キレイ」と「おいしい」のむかし・いま・みらい
「ミスドキッチン」は、大阪府吹田市芳野町5-32の「ダスキンミュージアム」の中にあり、最寄り駅は大阪市営地下鉄・北大阪急行電鉄の江坂駅。8番出口を出て内環状線沿いに西向きに歩き、高架を上がる手前の左手にあります。駅からは歩いて10分ほど。
敷地内に入ると、建物と建物の間の渡り廊下部分に「ミスドミュージアム」への案内を発見。矢印に沿って左手へ進みます。
これが入り口。ダスキンのお掃除事業をイメージした水色のキラキラマークと、ミスタードーナツのポン・デ・リングっぽいオレンジ色のドーナツマークが出迎えてくれます。
さっそく入ってみると、正面の壁に巨大なドーナツがデデーンと登場。ポン・デ・リングやオールドファッション、ハニーディップなど、おなじみのドーナツが並びます。
くるっと振り向いて反対側の壁を見てみると、白いこびとさんたちがモップやブラシを手にせっせと掃除していました。
通路をまっすぐ奥に進むと、ガラス張りの「ミスドキッチン」に到着。
ポン・デ・ライオンがガラス窓からひょこっと顔を出して迎えてくれます。
インフォメーションで参加費500円を支払います。
参加費を払って名札をゲット。到着した時点でミスドキッチンのドーナツ作り体験がまだ準備中だったので、ミスドミュージアムの展示を見つつ待つことにします。
ミスドキッチンの入り口の反対側の壁には、天井までぎっしりと写真が並んでいます。
アップで見てみるとこんな感じで、ミスタードーナツのショップ1軒1軒が開店した当時の姿を見ることができます。1号店の箕面ショップから最近開店したばかりの店舗まで、全部で1800店舗以上の写真が並んでいるので、近所のショップを探して開店当時の様子を見てみるのも面白そうです。
ミスタードーナツの歴史を知ることができる「ミスタードーナツヒストリー」では……
ピングーやポン・デ・ライオンたちのなつかしのグッズなどが展示してあります。
ミスタードーナツの安全への取り組みなどが解説してある「おいしさへのこだわり」。
というわけで展示をうろうろ見回っているとミスドキッチンの体験時間になったので、さっそくキッチンの中へ。
壁にはポン・デ・ライオンの仲間たちのイラストが描かれていてポップな雰囲気。
バックヤードでは、ドーナツ用の生地の成形作業が行われていて、ガラス越しに見学することができます。
専用の伸ばし機を使ってハニーディップの生地を平らに伸ばしている様子は、以下のムービーで見ることができます。なお、BGMで流れている曲はミスタードーナツのオリジナルソングだそうです。
ミスドのドーナツを手作りできる「ミスドキッチン」でハニーディップの生地を伸ばす様子 - YouTube
バックヤードではオールドファッションの準備も行われていました。
案内された席につくと、テーブルの上に帽子とエプロンが置いてありました。
他にも、金属製の網と……
ドーナツの型、ヘラ、麺棒、ペーパータオル、消毒用アルコールがセットしてあります。
スタッフさんの指示に従って、エプロンと帽子を装着。
帽子はこんな感じ。
調理の前に手を洗い、アルコール消毒をして、ゴム手袋を装着します。
準備を終えたところで、さっそくドーナツ作りがスタート。キッチンの天井付近はディスプレイが備え付けられていて、案内役の「ナツコちゃん」がドーナツの作り方を教えてくれます。
ポン・デ・ライオン号にのってドーナツの生地が運ばれてきました。
生地はこんな感じで真四角に成形されています。この生地を伸ばして、ハニーディップを1人あたり3個ずつ、合計6個作っていきます。
伸ばす前の生地をiPhone 6s Plusと比べてみると、生地の大きさはiPhoneの2倍くらいのサイズ。
まずは麺棒を生地の真ん中にセットして、上下に転がして生地を伸ばしていきます。
長細いヘラを生地の下に差し込んで軽く持ち上げます。この作業で生地が整うとのこと。
そして真ん丸のドーナツ型を……
生地の上にポンポンと軽く置いて、6個分の型が取れるかどうかをチェック。
生地の大きさを確認したら、ドーナツ型を生地に押し込んで、型をグリッとねじります。
型を外すと、生地が真ん丸のドーナツ型にくりぬかれていました。
くりぬいた生地を取り外して……
クルッと裏返します。生地を指ではさんで触ってみると、赤ちゃんのほっぺたのような、柔らかくモッチリとした触感で、思わず「ふおおお……」と声が漏れます。
このままでは穴の空いたドーナツにならないので、真ん中の丸い部分をプチッと切り離します。
6個分のドーナツ型をくりぬいて、網の上に並べていくのですが、次の発酵の段階で生地同士がくっつかないように、ドーナツ同士を適度に離して網に並べるのがポイント。
完成したドーナツ生地を、スタッフさんが回収。
バックヤードの発酵器に入れて、40分間生地を発酵させます。
発酵器はこんな感じ。実際にミスタードーナツの店舗でも同じように生地を作っているそうです。
ハニーディップの発酵を待っている間に、次はオールドファッションのデコレーション体験。机の上に、3種類のデコレーション用フレークと、チョコソースが用意されます。
オールドファッションのデコレーション体験を始める前に、手袋の上からアルコールを吹きかけて手を消毒。
スタッフさんがオールドファッションを運んできてくれます。
チョコソースは容器内で温められて柔らかくなっているので、容器にオールドファッションをドボン!と投入。
ゆっくりと持ち上げると……
表面全体にチョコレートのコーディングを行うことに成功。
チョコレートが固まる前にトッピングを行います。
次は表面の一部分だけをチョコレートで覆うコーティングに挑戦。ドーナツを手でしっかりと持って、チョコソースの容器の中にドーナツを入れます。
そのまま持ち上げると、ミスタードーナツのお店で売っているチョコファッションっぽい雰囲気のドーナツが完成。
せっかくなのでトッピングをまぶしてオリジナルのオールドファッションに仕立ててみました。
最後にチョコソースの線がけをやってみましたが、チョコソースが冷えて固まってきたので一定の太さでソースをかけるのに難航……。
そんなこんなでオールドファッションのデコレーションが完成。
ハニーディップの発酵時間がまだまだかかるので、続いてはドーナツを持ち帰るための箱を好きなようにカスタマイズしていきます。
色とりどりの油性ペンが各テーブルに用意されるほか、キッチンの片隅にはスタンプ台が設置されていて、箱のデザイン用に自由に使うことができます。
スタンプは全部で4種類。
4つとも押してみました。
箱のデザインができあがったら、折り目に沿って箱を組み立てます。
完成したオールドファッションを箱に入れておきます。
そうこうしている間に、ハニーディップの生地の発酵が終わっていました。
生地がぷっくりと膨らんで、型をくりぬいた時の2倍以上の厚みになっています。
ドーナツの隣にはフライヤーと……
揚げ油用の固形のパーム油が置いてあります。
ハニーディップを揚げる作業には油を扱うため、バックヤードでスタッフさんが行ってくれるのですが、ドーナツを揚げている様子をガラス越しに見学して、さらに揚げたてアツアツのドーナツにグレーズを塗る作業を体験することができます。
これがグレーズ。白くてどろりとした液状のものです。
生地はテーブルごとに揚げられるので、番号を呼ばれたらフライヤーの前に集合。
実際にハニーディップを揚げている様子は、以下のムービーで見ることができます。
ミスドのドーナツを手作りできる「ミスドキッチン」でハニーディップを揚げる様子 - YouTube
揚げ作業専用の2本の棒を使って、スタッフさんが手際よくドーナツをくるくるとひっくり返して裏表をこんがりと揚げていきます。
揚げ上がったドーナツをアツアツのうちにトレイに移してもらい……
揚げたてドーナツをゲット!
席に運んで、グレーズをかけていきます。
スプーンの背を使ってドーナツの表面全体にグレーズを塗り広げます。
しばらく置いておけば自然とグレーズがたれ落ちて、表面がツヤツヤのハニーディップが完成。
オールドファッションをデコレーションする際に残ったフレークをハニーディップにかけて、オリジナルのハニーディップに仕上げることもできます。
そんなわけでハニーディップが完成。6個のうち1個はグレーズをかけず、素の状態のドーナツで味わってみてほしいとのことで、トッピングをせずにそのまま置いておきました。
まずはグレーズなしのハニーディップから食べてみると、揚げたてでフワフワの生地は油っこさが全くなく、あっさりとしていて何個でも食べられそう。「この揚げたてドーナツはミスタードーナツのショップで食べられないのか?」とスタッフさんに聞いてみると、「出来たてのドーナツを味わえるのはミスドキッチンだけ」とのこと。正直なところミスドキッチンの体験前は「ドーナツを5個作って参加費500円なら、100円セールの時と変わらないじゃん……」と思っていたのですが、この揚げたてドーナツ1個のために500円払っても惜しくないと思えるレベルの完成度の高さです。
グレーズをかけた状態のハニーディップも、ミスタードーナツのお店で提供されているものとは段違いのレベル。アツアツフワフワのドーナツを一度味わうとクセになり、体験を終えた直後なのに「もう一度ドーナツ作りをやりたい!」と思うほどでした。
グレーズをたっぷりかけたので、ドーナツの裏側にグレーズがたれてえらいことに。
なお、キッチンの片隅にはドリンクコーナーが用意されていて、コーヒーやジュースなどのドリンクが飲み放題となっているので……
ドーナツを食べながらゆっくりとしたお茶飲みタイムでくつろぐことができます。
せっかくなのでオールドファッションも食べてみることに。こちらはチョコレートのコーティングを行うためにある程度冷ましてあり、揚げたてではないものの、作りたてなので油っぽさがほとんど気にならずサクサク食べられます。
その場で食べなかったドーナツは、箱に入れて持ち帰ることができます。消費期限はドーナツを作成した当日中とのこと。
最後に、ミスタードーナツのドーナツ作りへのこだわりが詰まったムービーが再生されました。
ミスドキッチンの参加者には、シェフの帽子をかぶったポン・デ・ライオンのデザインが愛らしい「ドーナツシェフ認定カード」と、200円以下のドーナツ・パイ1個を無料でゲットできる「プレゼント券」が授与されます。
カードの裏面はこんな感じ。プレゼント券の有効期限はミスドキッチンの体験から1年間です。
持ち帰り用の袋が用意されているので、作ったドーナツや帽子などを入れて持ち帰ることができます。
なお、ダスキンミュージアムの2階には、掃除の歴史・文化・掃除道具の変遷などがわかる「おそうじ館」があります。
昔の掃除道具を展示した「おそうじヒストリー」では……
フロアクリーナーのモデルとも言うべき「棒ぞうきん」
12年間毎日掃除をして修行するという、名前からして恐ろしさがあふれている「天台宗の掃除地獄」
江戸時代の辞書に載っている掃除道具などの展示があります。辞書を見てみると、「ほうき」や「ちりとり」などの旧漢字が、道具の姿から生まれたことがよく分かります。
なんと明治時代には「学校清潔法」なる法律があったそうで、学校での掃除方法がこまかく定められていたそうです。
年表が近代に近づくと、掃除機の変遷や……
フロア用モップ。
さらにはマットの歴史も見ることができます。
また、ダスキンミュージアムの1階部分には、ミスタードーナツ江坂芳野町ショップがあります。
このショップは通常店舗とは違い、ドーナツとアフォガードを組み合わせたデザートや……
パスタやトーストなど食事系メニューの販売も行われています。
店内のディスプレイも通常店舗とはかなり異なり、街中のオシャレなカフェっぽい雰囲気。詳しくは後日取材予定なので、お楽しみに。
ミスドキッチンでのドーナツ手作り体験は、火曜日〜日曜日まで1日2回ずつ開催されていて、2名以上の偶数で申し込むことができます。予約受付期間は体験希望日の60日前の10:15から前日の16:00までとなっていて、下記の専用サイトから予約を行うことが可能。記事作成時点で予約可能な日程はほぼ満席なので、キャンセル待ちを狙って予約サイトを常にチェックしておくか、次の予約開始時間に合わせて速攻で予約を行うのがよさそうです。
ミスドキッチンの予約について|ダスキンミュージアム「キレイ」と「おいしい」のむかし・いま・みらい
http://www.duskin-museum.jp/reserve/