来韓公演での態度が問題に…ミス連発&サイン会ドタキャンで批判を受けた有名ピアニスト

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2000年10月にポーランド・ワルシャワで開催された第14回ショパン国際ピアノコンクールにて、最年少で優勝した中国人ピアニストであるユンディ・リ(YUNDI LI 、李雲迪)の来韓公演で、誠意のない態度が物議を醸した。

30日、ユンディ・リはオーストラリアのシドニー交響楽団との来韓公演の共演で、交響楽団がカバーできないほどのミスを連発し、演奏が中断する事態が起きた。

この日、ユンディ・リはソウル芸術の殿堂のコンサートホールで開かれたシドニー交響楽団の来韓公演1部で、ショパンピアノ協奏曲第1番の演奏で第1楽章から音符を間違えた。その後も中盤で完全に間違え、指揮者デイヴィッド・ロバートソン(David Robertson)が演奏を中断した。そのため舞台と客席には約10秒間の静寂が流れた。

今回の来韓公演を企画した公演企画会社であるセナは「最初に2節を間違えた時に『これは駄目だ』と思ったが、その後も続けて間違え、交響楽団がカバーできない程だった」とし、「弾かなければならない部分を弾かず、後には完全に違う部分を弾いていた」と明かした。

これに関係者は「これは国際的な名声を持っている人がやることではない」と説明した。

特に、ユンディ・リは指揮者が演奏を中断すると、まるで指揮者にミスがあるようなジェスチャーをしたと伝えた。さらに、演奏後、ユンディ・リは控え室に退場し、体の調子が悪いことを理由に予定されていたファンサイン会もキャンセルし、ホテルに帰ったことが知らされた。

これに一部の観客たちは謝罪や説明がなかったユンディ・リの誠意のない態度に怒りを噴出し、払い戻しを要求する人もいた。

企画会社の関係者は「演奏が終わった後、アシスタントを通じて『体調が悪いので帰る』というコメントだけを残し、帰ってしまった。演奏を台無しにしたことよりも、その後の彼の態度とプロらしくない対応が問題になった」と伝えた。

セナ企画会社はユンディ・リの所属事務所であり、世界的なクラシック音楽界の多数のアーティストを抱えるマネジメント会社ASKONAS HOLTに今回の状況を知らせ、払い戻しを要請するなど、後続措置による被害補償を要求したことが知らされた。

2000年、ショパン国際ピアノコンクールにて最年少の18歳で優勝したユンディ・リは、“ショパンのスペシャリスト”と呼ばれ、中国を代表する若手ピアニストとして有名だ。

ユンディ・リのソウル公演の後、SNSでも観客たちから不満の声が相次いでいる。