hirokoさんはブログで警告したと明かした

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日本でも人気のフランスのファッションブランドPAUL&JOE(ポール&ジョー)」の製品が、日本の刺繍デザイナーが手がけたシャツのデザインに酷似しているとインターネット上で指摘を受けている。

刺繍デザイナー側はブログで「私の刺繍画像が使われていると思われるものがあります」と主張している。

刺繍デザイナーは弁護士とも相談

PAUL&JOEは猫のデザインをあしらった洋服や化粧品が人気のブランド。日本では百貨店や商業施設などに出店している。

指摘を受けているのは、2015年の秋冬物のシャツなどだ。胸ポケットから猫が顔をのぞかせているデザインが、刺繍デザイナーの「hiroko(ヒロコ)」さんの作品に似ているというのだ。

hirokoさんはこれまで依頼者から注文を受け、胸ポケットから猫が顔を出した、かわいらしいシャツを数多く作ってきた。作品はネット上で注目を集め、図案や作り方などをまとめた書籍も出版された。

今回の騒動を受け、10月9日のブログで「『PAUL&JOE』さんに『警告』をいたしました」と明かした。具体的な「警告」内容については書いていないが、13日のブログでは「主に『商品の販売をやめてもらう』お願いしてるだけ」と説明。すでに弁護士にも相談したという。

hirokoさんの作品は猫の写真をもとに刺繍したものだが、

「問題の商品の刺繍部分(プリント?)はそのもとになった猫の画像より どうも私の刺繍画像に より似ている気がしてならない・・・見れば見るほど私はそう感じました」

としている。

「偶然の一致に驚いている」?

hirokoさんによると、シャツのほかにもハンカチなどで似たデザインが確認されたという。また、警告に至るまでのメールのやり取りでは「刺繍と酷似したものがあると指摘されたが偶然の一致に驚いている」「(同社ブランドが)10周年なのでコラボしましょうか」と書いてあったと明らかにしている。

指摘について、ツイッターなどネットでは、

「これはブランドとしてはどうなのか...」
「いつも猫の柄かわいいなぁって思ってたから残念」
「これどう見ても刺繍の猫さん使ってるよね。有名なブランドなのに...がっかりだね...」

といった反応が出ている。

日本でPAUL&JOEの製品を販売する「ルック」によると、事実関係の確認や対応について、フランスの本社から回答を待っている段階だという。