米Google、YouTubeでのGoogle+アカウント利用を不要に
米Googleは27日(米国時間)、サービスの利用に必要なログオンやアカウントについての変更を発表した。これまで利用にGoogle+プロフィールの利用が義務付けられていたサービスで必須ではなくなり、Googleアカウントのみで利用できる。この変更はまず、「YouTube」で有効となる。
Googleは各種サービスに対し1つのアカウントでログオンできるようにしているが、これは「便利だという意見がある一方で、Google+のプロフィールを他のGoogleサービスで利用することは意味をなさないという意見もあった」とGoogleは説明している。YouTubeについては、2013年よりコメントする際ににGoogle+アカウントが必須となっている。
今回の変更はこれらの声を受けたもので、段階的にGoogleの各種サービスでのGoogle+プロフィールの利用を停止する。かわってGoogleアカウントを利用するが、プロフィールを公開するGoogle+とは異なり他の人による検索やフォローができなくなる。すでにGoogle+プロフィールを作成しており、Google+そのものを利用する予定がないユーザーに対しては、公開されたプロフィールの管理や削除の手段を提供するとしている。変更は数カ月かけて段階的に行われるという。
今回の変更はGoogle+の改善の一部となる。Googleによると、5月に発表した「Google+ Collection」などの新機能を加えると同時に、機能の整理も進めている。すでに「Google+ Photos」については「Google Photos」アプリへの機能の移行を進めているほか、「Hangouts」やその他のアプリに位置情報を共有できる機能を追加する準備を進めているという。これらにより、Google+の体験を改善し、エンゲージを強くできるとしている。
(末岡洋子)