N700AとN700系はデッキ部分に防犯カメラが設置されているが、今後、客室内とデッキ通路部に増設される(画像提供:JR西日本)

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6月末、走行中の列車で放火・焼身自殺が起きた新幹線。その車内に防犯カメラが増設されることになりました。

客室内2カ所とデッキ通路部に

 JR東海JR西日本は2015年7月6日(月)、東海道・山陽新幹線の車内に防犯カメラを増設することを明らかにしました。

 東海道・山陽新幹線のN700A、N700系車両は、デッキ部分に防犯カメラが設置されていますが、さらなるセキュリティ向上を図るため、客室内とデッキ通路部にも防犯カメラを増設することにしたといいます。

 

 N700AとN700系には現在、各デッキ部分の乗降扉上部に防犯カメラが設置されていますが、今後はさらにデッキ部分の、トイレなどで通路状になっている場所へも防犯カメラが設置されます。また客室内を見渡す形でも、防犯カメラが2カ所に設置されます。

 防犯カメラ増設の対象となる車両は、JR東海が111編成(N700A:31編成、N700系:80編成)で、JR西日本は25編成(N700A:9編成、N700系16編成)。合計では136編成、2176両です。

 JR東海JR西日本とも、2016年度から2018年度にかけて既存車両(125編成:2000両)に対し防犯カメラ増設の改造工事を実施するほか、今後、新製を予定している車両(11編成:176両)は防犯カメラが増設された状態で登場します。