今月7日現在、J1得点ランキングトップ(タイ)の10点を挙げているガンバ大阪宇佐美貴史。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督も絶賛し日本代表でもゴール量産の期待がかかる23歳は、幼少時代よりどのような練習を行ってきたのか。

10日、テレビ朝日「報道ステーション」では「宇佐美貴史の都市伝説」と題し、同局・青山愛アナウンサーが聞き手となって行われた宇佐美のインタビューが放送された。

「生後8カ月でサッカーボールを蹴った?」という質問に「本当です。その前からハイハイでやってたんですけど、立った瞬間に次は蹴るようになってたらしい」と答えた宇佐美、「3歳の時に自らオムツをとって親に返した?」と訊かれれば、「本当です。蹴る時にここ(内もも)が擦れて痛かったんだと思うって親が言ってました。(自分で)取って“ふん”って(返した)。親が呆気に取られてそん時に“この子は凄い子になる”って思ったらしいです」などと語った。

また「小学生にして両親に一軒家を購入させた?」という質問には、「言い方に凄い語弊がありますね」と苦笑した宇佐美だったが、京都の長岡京市にある実家は父・和彦さんが「家を買う以上は学校の近くしか頭になくて。(貴史が)すぐサッカーできるから」と語っている通り、宇佐美がサッカーに専念できる環境を最優先にして購入したという。

そんな宇佐美が一人でやっていたという練習が「もうドリ」というものだ。「カメラの前どころか人の前でやるのが初めてです」と言って実演した「もうドリ」とは“妄想ドリブル”の略。宇佐美は頭の中のディフェンダーと対峙し、ひたすらドリブルで抜きにかかる。

「昔から自分の練習量に付き合ってくれる友達がなかなかいなかったんで最終的に一人で完結させられる練習方法を編み出したらちょっとおかしくなってしまいました」。宇佐美はこう言って笑ったが、その類稀なドリブル&キープ力は、この「もうどり」によって鍛えられたという。

だが、青山アナから「W杯でプレーする妄想は?」と訊かれても、「そういう妄想はしない」とキッパリ。宇佐美は「それはしっかり経験したい。妄想するまでもないかなと思います」と静かに闘志を燃やした。