【ファンキー通信】SNSの匿名化が進んでいる・・・?

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 mixiの普及により、以降も続々と新サービスが誕生しているSNS(=ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。これをお読みのあなたも、どこかのサービスを利用していたりするのでは?

 そんなSNSに、とある変化が訪れているという。実名で登録している利用者たちが、次々と匿名に変えているらしいのだ。一体なぜ??

 「ことの発端は10月に起こった女性の裸画像流出事件です。ある男性のパソコンがウイルスに感染し、プライベートで撮った女性の裸画像含む全データが流出してしまった。その中にたまたま『mixi用』と書かれたデータがあったため、実名で登録していた男性が特定され、さらには芋づる式に画像の女性までもが突き止められてしまったんです」(某IT系ライター)

 事件は瞬く間にネット中を駆け巡り、とうとうネットの外にまで飛び火。一部新聞や週刊誌にはご丁寧にも画像付きで掲載されてしまった。こうした騒ぎを受け、mixi側は「本名で登録すれば、お知り合いがあなたを発見しやすくなり身近な交流が広がります。反面、全く知らない人にも本名がわかってしまう可能性があります」といった注意書きを掲載するなどの処置をとった。さらに現在、全登録会員に公開されている会員の実名の公開範囲を、希望すれば知人だけに制限できる選択制を12月に導入すると発表した。

 「普及する前のSNSには閉鎖性があり、実名を公表することにも抵抗感は少なかった。しかし、今やSNSの利用者数は1000万人近くにまでのぼるとされ、自分たちのプライバシーを守る必要性が出てきた――。利用者たちの匿名化は、一連の騒動を受けての結果でしょう」(同)

 なるほど。では、具体的に匿名化した利用者はどのくらいいるのだろうか? ライブドアリサーチ「あなたはSNSで実名登録していますか?」というアンケートを行ってみたところ、「登録当初から実名で登録していない」と答えたのが全体の約17%。次に「登録当初から実名で登録している」が約9%と続き、「以前は実名で登録していたが、実名登録をやめた」はわずか約4%に止まる結果となった。一番多かったのが、意外にも「現在SNSを利用していない」という回答。もしかすると匿名化どころか、“SNS離れ”も始まっているのかもしれない。

 何はともあれ、SNSはプライバシー保護の自覚を持って利用したいもの。自分を守れるのは、自分だけなのだから。(安田明洋/verb)

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