セリエAで観客のスタジアム離れが深刻な事態となっている。1997−98季1試合平均3万1161人だった観客数が今季は1万9511人と激減しており、この計算で最終節までいくと1970年以降ワースト記録となる見込みである事が分かった。過去38年間で一試合平均観客数が最も多かったのはベローナが優勝を飾った1984−85季で、3万8872人。当時セリエAは16チームで構成されていた。チーム数が18チーム、20チームに増加するに反比例する形で観客数が減少している事も明らかとなった。一方、今季のセリエBはユベントス(カルチョ・スキャンダル判決によりセリエAから降格)に加え、熱狂的サポーターを多数抱えるジェノア、ナポリ(いずれも今季セリエC1から昇格)の名門クラブが揃った。セリエBは昨季の同時期に全試合を合わせ5万5053人だった観客数が今季は11万3820人と実に106.7パーセントの伸びを記録している事が分かった。