北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めているとの観測が広がる中、国土交通省は22日、青森県の航空自衛隊基地に配備されている在日米軍が、ミサイル探知・追跡を行う移動式新型早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」の運用を開始すると発表した。この運用にともなって、レーダーからの電波による航空機の計器などへの悪影響を防止するため、飛行禁止区域を設定した。

 「Xバンドレーダー」は、ICBM(大陸間弾道弾)の探知から迎撃ミサイルの誘導まで行うことが可能といわれ、日米が共同で開発を進めているミサイル防衛計画の中核を構成する火器管制システムの一部。

 国交省は、航空自衛隊車力(しゃりき)分屯基地(青森県つがる市)に配備されている在日米軍の同レーダーが運用開始されることに伴い、航空法に基づいて、28日午前0時1分以降、同分屯基地を中心とする半径6キロメートルの円の日本海側で、高さが1万9000フィート(6キロメートル)の内部の飛行を禁止する。【了】

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国土交通省(在日米軍「Xバンド・レーダー」配備に伴う飛行の禁止区域の設定について)