永田氏「メールの証拠能力は」
16日の衆院予算委員会で、ライブドア前社長の堀江貴文被告が武部勤幹事長の二男に3000万円を入金するようにメールで指示したと指摘した、民主党の永田寿康議員が17日、ライブドア事件の集中審議で、前日に引き続いて質問に立ち、小泉純一郎首相の「ガセネタ発言」の根拠や電子メールの証拠能力について尋ねた。
民主党議員らの拍手の中、永田氏は、緊張からかやや硬い表情で登壇。「私は当事者なので」と切り出し、小泉首相に「ガセネタと判断した根拠は」と、あらためて質問した。小泉首相は、武部幹事長から『事実無根である』との報告を受たことや、永田議員側から証拠が示されていないことを基に、ガセネタと判断した、と答弁。それに対して、永田氏は「嫌疑を掛けられている当事者が否定したら裁判所では事実無根と認定するのか」と反論した。
電子メールの証拠能力に与党議員らから疑念が出ていることを受け、「はなから偽造だといわれる環境で、どう先入観なく議論すればいいのか、本当に悩ましい」と心情を吐露。直ちに根拠を示さない理由として、「ネタ元の人が身の危険を感じて怯えている。最大限守ってあげたい」と述べ、情報提供者の保護のためと、あらためて強調した。
また、「どうしたら証拠と認められるのか、知恵を貸してください」と小泉首相にすがる場面があり、首相から「一方的に攻撃を始めたのは永田さんなんですよ。だから根拠を見せてと言っているんです」と説明を受け、大島理森委員長からも「証拠の開示は理事懇談会で協議中なので、それに従ってください」とさとされる一幕もあった。
永田氏は最後に、検察当局がライブドアへの強制捜査で証拠として大量の電子メールを押収したことに触れ、メールの証拠能力について尋ねたが、杉浦正健法務相は「裁判所が判断すべきもの」と答えた。【了】
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