孫社長「携帯でデジタル革命」
ブロードバンド(高速大容量)通信大手のソフトバンク<9984>(東京都港区)の株主総会が22日、東京都千代田区の東京国際フォーラムであった。孫正義社長は、携帯電話事業への参入に関して「いつでもどこでも情報をやりとりできてこそ“デジタル情報革命”ができる」と語り、新事業への自信を見せた。
総会には1055人が出席。会社側が各事業ごとに売上高など営業状況を説明した。同社の関連会社は現在約800で、連結、持分が261社。2005年度3月期決算は、売上高は8370億円と大幅増だったが、先行投資などの影響で純損益が598億円の赤字になるなど、4期連続の赤字となっている。
参入実現が見込まれている携帯電話事業に関する質問に対し、孫社長は同事業への参入は念願だったと述べた上で、「総務省から許認可をいただければ十分やれる自負がある」と語った。
同事業への先行投資が膨大になるのでは、との不安には、これまでの他事業での実績や、ヤフーBB、買収した日本テレコムなど多くの顧客があることを挙げ「ゼロから始めるより有利」とし、安易な増資もできるだけ行わない、と述べた。また、総会後に行われた経営近況報告会で、「第3世代携帯電話とブロードバンド技術が融合すればもっと有益なサービスが提供できる」と期待を示した。
一方、なかなか黒字化が進まず株価が下がっていることについての質問も目立った。孫社長は「ブロードバンドのインフラへの先行投資は峠を越え黒字化のめどがついた」と説明。「私がもし、2、3年後の利益を求めたなら今日のソフトバンクはなかった」と述べ、経営の方向性が間違っていないことを強調した。
また、取締役を退くソフトバンク・インベストメント<8473>CEOの北尾吉孝氏について、「多岐にわたるファイナンス事業の総責任者として貢献してくれた。ファイナンス事業に専念したいとの意思表示があった。残念だが、これからも助言をいただきたい」と功績をたたえた。北尾氏は「たった10年だったが、(孫社長とは)死ぬまで同志のつもり」と語った。【了】
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同事業への先行投資が膨大になるのでは、との不安には、これまでの他事業での実績や、ヤフーBB、買収した日本テレコムなど多くの顧客があることを挙げ「ゼロから始めるより有利」とし、安易な増資もできるだけ行わない、と述べた。また、総会後に行われた経営近況報告会で、「第3世代携帯電話とブロードバンド技術が融合すればもっと有益なサービスが提供できる」と期待を示した。
一方、なかなか黒字化が進まず株価が下がっていることについての質問も目立った。孫社長は「ブロードバンドのインフラへの先行投資は峠を越え黒字化のめどがついた」と説明。「私がもし、2、3年後の利益を求めたなら今日のソフトバンクはなかった」と述べ、経営の方向性が間違っていないことを強調した。
また、取締役を退くソフトバンク・インベストメント<8473>CEOの北尾吉孝氏について、「多岐にわたるファイナンス事業の総責任者として貢献してくれた。ファイナンス事業に専念したいとの意思表示があった。残念だが、これからも助言をいただきたい」と功績をたたえた。北尾氏は「たった10年だったが、(孫社長とは)死ぬまで同志のつもり」と語った。【了】
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