スタンドからは久々の「ユタカ・コール」が湧き上がる。ウイナーズサークルのお立ち台で左手をあげて大声援に応えるのは、当代随一のスター騎手。実に2年ぶりというG?戴冠の感慨に浸る一方で、笑顔の奥には、競馬界を牛耳る巨大組織の「進路妨害」への苦悩が深く刻まれていた─。「そんなことは言ってません」「お久しぶりです!またこういう場に立つことができて、誰よりも僕がいちばんうれしいです」マイルCS(11月18日