旭日中綬章受章の台湾学者、「日本文化との出会いは運命だ」
(台北 28日 中央社)日本政府による今年の秋の叙勲で旭日中綬章を受章した東華大學の鄭清茂名誉教授が27日の勲章・勲記伝達式で、日本文化との出会いは運命のめぐり合わせだと述べるなど、若きの青春に想いを馳せた。
この日の伝達式は日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の沼田幹男代表の公邸(台北市)で行われ、鄭名誉教授ともう1人の受章者、台湾大学の林文月名誉教授が出席。日台の交流促進における2人の貢献が評価された。
「奥の細道」や「平家物語」を翻訳した鄭氏は、日本統治時代の1933(昭和8)年に生まれ、日本語教育を受けた自分は、戦時中、授業が始まる前に明治天皇の御製(和歌)を朗詠し、教育勅語を拝聴したりしていたと語り、日常的に日本語を使う環境にあったとふり返った。
一方、「源氏物語」の翻訳者として知られる林氏は上海の日本租界に生まれ、小学校5年生までは日本語教育を受けており、太平洋戦争終了後、台湾に移ってきたため、中国語と日本語の2つの言語が自然に身についたと話した。
今回の受章について2人はともに「非常に光栄であり、多くの人々の支持に感謝したい」と感想を述べた。
(唐佩君/編集:荘麗玲)
この日の伝達式は日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の沼田幹男代表の公邸(台北市)で行われ、鄭名誉教授ともう1人の受章者、台湾大学の林文月名誉教授が出席。日台の交流促進における2人の貢献が評価された。
一方、「源氏物語」の翻訳者として知られる林氏は上海の日本租界に生まれ、小学校5年生までは日本語教育を受けており、太平洋戦争終了後、台湾に移ってきたため、中国語と日本語の2つの言語が自然に身についたと話した。
今回の受章について2人はともに「非常に光栄であり、多くの人々の支持に感謝したい」と感想を述べた。
(唐佩君/編集:荘麗玲)