毒キノコの危険性をボディランゲージで伝える“毒キノコの精”
「ギャップが魅力」とは、よく聞く話。いかつい顔して実はすごく優しかったり、清楚な顔して実はドSだったり。グッと来ます。
上記は、あくまで人間同士に限ったケース。例えば、あんなに可愛いハムスターが共食いするほど凶暴だとか、イルカのオスは赤ちゃんイルカを殴り殺すことがあるだとか……。引くよ、それ。
食べものに関しても、言いたいことがある。特に、キノコ。あんな美味しそうなのに、なかには“毒キノコ”なんてものもあるらしく。これって、紛らわしくないですか? そうならそうと、そんな風体をしてもらいたいのだけど。
というわけで、今回はこちらをご紹介しましょう。「ekoD Works(エコードワークス)」が10月に発表したキノコ、自身の危険度を見てくれで示してくれます。作品名は『ポイズンきの子』。
まずは、画像をご覧いただきましょうか。……内股で何かをこらえていたり、腹を抑えてうずくまっていたり、とにかく苦しそうなんですけど。
実はこの子ら、毒キノコの精なんです。もちろん、彼女ら自身が“毒持ち”。でも、安心してください。「食べるとこんな目に遭っちゃうよ」と、事前に訴えてくれてます。われわれが不用意に食べることのないようボディランゲージで自らの危険性を訴えてくれるだなんて、気の利いた妖精だなぁ。
「人間のような姿形をした野菜(大根、人参など)の画像が一時期ネットで話題になっていましたが、それらを面白いと思う反面、物足りなさも感じていました。またキャラクターモチーフとして『キノコ』は定番なので、キノコを擬人化するなら……と発想し、毒キノコをモチーフにしたキャラクターを思い付きました」(ekoD Works代表・福澤貴之さん)
キノコって、ツバがスカートそっくりじゃないですか? そこから下を人間の足に置き換えれば、それだけで擬人化キャラに成り得てしまう。でも、それだけじゃ芸がないわけで。
「キノコの中でも“毒キノコ”をモチーフにし、かつ毒キノコを食べて苦しんでいる人間の姿形を再現すれば、モチーフとポーズがマッチしてより面白いのではないかと考えました」(福澤さん)
こうして生まれた『ポイズンきの子』には、腹痛の子(ヒメベニテングタケ子、ザラエノハラタケ子)もいれば、重度の腹痛の子(タマシロオニタケ子、モリハラタケ子)もいるし、瀕死の重体の子(タマゴタケモドキ子、シロタマゴテングタケ子)もいます。実際、これらのキノコを食べると同様の症状を患うらしく。
「シュールな出で立ちながら毒キノコの危険性を身をもって周知するという裏テーマを持たせました。もしどこかで毒キノコを見つけても、『きの子』を思い出せばうっかり口にせず済むかもしれません」(福澤さん)
ただ、面白おかしいだけではない。毒キノコの危険性周知を目指す社会派キャラクターでもあった!
そんな『ポイズンきの子』、まずはカプセルトイとしての商品展開がスタートしています。その後は、短編アニメ化の企画も検討されているそう。
「ウェブサイトでは定期的にキャラクターの追加などポイズンきの子に関する情報を拡充していく予定で、ゆくゆくは見て楽しんで勉強にもなる“ポイズンきの子図鑑”が構築できたらいいなと考えています」(福澤さん)
前述の6種以外にも『ポイズンきの子』のキャラクターは多数存在しているらしいので、それらのお披露目は後の展開にて期待しましょうか。新キャラが出てくる度に、毒キノコに関する知識も増えていくわけだし。
「例年、特に秋になると毒キノコの誤食による中毒被害が多く報告されます。『見た目の色合いがよく美味しそう』『あの可食のキノコに似ている』等の軽い認識で、中毒被害に遭われる方は後を絶ちません。ポイズンきの子を知ることで毒キノコへの関心が高まり、中毒被害が一件でも予防できれば嬉しい限りです」(福澤さん)
話を聞いてみないと、製作者の意図はわからないものだな。それまではただ単に、可愛らしくてヘンテコなフィギュアとしか思ってませんでしたから……。
(寺西ジャジューカ)
上記は、あくまで人間同士に限ったケース。例えば、あんなに可愛いハムスターが共食いするほど凶暴だとか、イルカのオスは赤ちゃんイルカを殴り殺すことがあるだとか……。引くよ、それ。
食べものに関しても、言いたいことがある。特に、キノコ。あんな美味しそうなのに、なかには“毒キノコ”なんてものもあるらしく。これって、紛らわしくないですか? そうならそうと、そんな風体をしてもらいたいのだけど。
まずは、画像をご覧いただきましょうか。……内股で何かをこらえていたり、腹を抑えてうずくまっていたり、とにかく苦しそうなんですけど。
実はこの子ら、毒キノコの精なんです。もちろん、彼女ら自身が“毒持ち”。でも、安心してください。「食べるとこんな目に遭っちゃうよ」と、事前に訴えてくれてます。われわれが不用意に食べることのないようボディランゲージで自らの危険性を訴えてくれるだなんて、気の利いた妖精だなぁ。
「人間のような姿形をした野菜(大根、人参など)の画像が一時期ネットで話題になっていましたが、それらを面白いと思う反面、物足りなさも感じていました。またキャラクターモチーフとして『キノコ』は定番なので、キノコを擬人化するなら……と発想し、毒キノコをモチーフにしたキャラクターを思い付きました」(ekoD Works代表・福澤貴之さん)
キノコって、ツバがスカートそっくりじゃないですか? そこから下を人間の足に置き換えれば、それだけで擬人化キャラに成り得てしまう。でも、それだけじゃ芸がないわけで。
「キノコの中でも“毒キノコ”をモチーフにし、かつ毒キノコを食べて苦しんでいる人間の姿形を再現すれば、モチーフとポーズがマッチしてより面白いのではないかと考えました」(福澤さん)
こうして生まれた『ポイズンきの子』には、腹痛の子(ヒメベニテングタケ子、ザラエノハラタケ子)もいれば、重度の腹痛の子(タマシロオニタケ子、モリハラタケ子)もいるし、瀕死の重体の子(タマゴタケモドキ子、シロタマゴテングタケ子)もいます。実際、これらのキノコを食べると同様の症状を患うらしく。
「シュールな出で立ちながら毒キノコの危険性を身をもって周知するという裏テーマを持たせました。もしどこかで毒キノコを見つけても、『きの子』を思い出せばうっかり口にせず済むかもしれません」(福澤さん)
ただ、面白おかしいだけではない。毒キノコの危険性周知を目指す社会派キャラクターでもあった!
そんな『ポイズンきの子』、まずはカプセルトイとしての商品展開がスタートしています。その後は、短編アニメ化の企画も検討されているそう。
「ウェブサイトでは定期的にキャラクターの追加などポイズンきの子に関する情報を拡充していく予定で、ゆくゆくは見て楽しんで勉強にもなる“ポイズンきの子図鑑”が構築できたらいいなと考えています」(福澤さん)
前述の6種以外にも『ポイズンきの子』のキャラクターは多数存在しているらしいので、それらのお披露目は後の展開にて期待しましょうか。新キャラが出てくる度に、毒キノコに関する知識も増えていくわけだし。
「例年、特に秋になると毒キノコの誤食による中毒被害が多く報告されます。『見た目の色合いがよく美味しそう』『あの可食のキノコに似ている』等の軽い認識で、中毒被害に遭われる方は後を絶ちません。ポイズンきの子を知ることで毒キノコへの関心が高まり、中毒被害が一件でも予防できれば嬉しい限りです」(福澤さん)
話を聞いてみないと、製作者の意図はわからないものだな。それまではただ単に、可愛らしくてヘンテコなフィギュアとしか思ってませんでしたから……。
(寺西ジャジューカ)