By Kārlis Dambrāns

Android搭載スマートフォン向けのオープンソースOS「Replicant」の開発者が、サムスン電子スマートフォンGalaxyシリーズ」に、スマートフォンに保存されているファイルの読み込み・書き込み・削除を可能にするプログラムが組み込まれていることを発見しました。

Replicant developers find and close Samsung Galaxy backdoor - Free Software Foundation - working together for free software
http://www.fsf.org/blogs/community/replicant-developers-find-and-close-samsung-galaxy-backdoor


SamsungGalaxyBackdoor - Replicant
http://redmine.replicant.us/projects/replicant/wiki/SamsungGalaxyBackdoor

Replicantの開発者によると、OSを実行するアプリケーションプロセッサに組み込まれたプロプライエタリ・プログラムが、ファイルシステムのI/Oオペレーションをリモートで実行可能にするバックドアを搭載しているとのこと。このプロプライエタリ・プログラムは主にサムスン電子スマートフォン「Galaxyシリーズ」に組み込まれており、モデムがスマートフォン内にあるファイルの読み込み・書き込みのほか、削除することを可能にしてしまうようです。

今回明らかになったバックドアは、モデムがスマートフォンの記憶領域に直接アクセスできない遠隔地にある場合においても、端末内のデータの閲覧を可能にしてしまいます。Replicantの開発者ははっきりとした名前を挙げていないものの、いくつかのスマートフォンにおいて、プロプライエタリ・プログラムはユーザーの個人情報にアクセスする権利を有しているとのこと。

by Chris Dlugosz

Replicantの開発者は「このようなバックドアの存在はソフトウェアの配布者が利用者の権利を限定的にすることで利益を確立しようとするプロプライエタリ・ソフトウェアが引き起こす重要な問題点である」と指摘し、「Galaxyシリーズ」の所有者はサムスン電子に説明を求めるべきである、としています。