21日、朝鮮日報中国語版は記事「キム・ヨナのテレビCMをネットユーザーが猛批判、放送中止に」を掲載した。ナショナリズムを煽るような広告に不愉快だとの声が殺到した。写真はソチ五輪でのキム・ヨナ。

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2014年2月21日、朝鮮日報中国語版は記事「キム・ヨナのテレビCMをネットユーザーが猛批判、放送中止に」を掲載した。

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韓国のガス会社E1は新たなテレビCMを公開した。韓国の女子フィギュアスケート選手キム・ヨナが演技している画面に「あなたはキム・ヨナではない」「あなたは大韓民国の呼吸を4分8秒間停止させた」「あなたは1人の大韓民国だ」などのキャッチコピーがかぶせられるという映像だ。

ところがこのテレビCMはネットユーザーの猛批判により放送中止に追い込まれてしまった。問題となったのはキャッチコピーだ。「典型的な全体主義志向ではないか」「スポーツ選手と国を並べて語るのは脅迫的で不愉快だ」と批判されたほか、「愛国心でキム・ヨナにプレッシャーを与えるもの」との批判もある。

崇実大学校メディア宣伝学部の金敏基教授は大型スポーツイベントにはありがちな愛国主義広告だが国民感情を理解していなかったことが問題になったと指摘する。「今の若者は就職難、結婚難などの経済的難題を抱えている。彼らは『国は自分たちに何をしてくれるというのだ』との疑念を抱いている。そんな彼らに強制的に国家主義を植え付けようとする広告は受け入れられないだろう」とコメントした。

東国大学校の全承宇(音訳)教授は成熟した現代的消費者の傾向を理解していなかったための失敗だと分析する。「韓国は今、途上国から先進国へと転換している。スポーツ選手と国家を結びつけるような広告戦略は時代の潮流に合わない」と話している。(翻訳・編集/KT)