暖炉の燃える火、編み物の様子をただひたすら流す「スローテレビ」が名物番組に ノルウェー

写真拡大

7時間の列車の窓からの風景、8時間のサケの産卵映像、8時間暖炉の燃える火の映像。どれも演出も編集もないノンストップの映像を淡々と流す「スローテレビ」がノルウェーではすでに名物番組となり人気を博しています。

12時間にわたりひたすら編まれるセーターの袖が長くなっていくのを眺める番組もあれば、最長のものとしては、2011年には134時間ノンストップでノルウェー沖から北極圏までのクルーズの眺めを延々と流したことも。

この番組を放映しているのは、ケーブル局ではなく、ノルウェーの国営放送局NRK。同じく12時間の番組では、暖炉にくべる薪の割り方、積み重ね方から樹皮は上に向けるのか下に向けるのかといった暖炉の火についてあれこれについて淡々と流し、瞬間最高視聴率は20%とノルウェーの5人に1人は視聴していたほどの人気ぶり。

忙し過ぎる現代人は、かえって何の趣向もないゆったりとした光景のみを求めているという証拠かも知れません。

この「スローテレビ」は国内での人気を受け、英語のコメンタリー付で海外にもブロードキャストされています(www.nrk.no/knitting)。

参考:Norway broadcaster NRK to show 12 hours of knitting, sheep-shearing in ‘slow TV’ broadcast
http://www.abc.net.au/news/2013-11-01/norway-broadcaster-to-show-12-hours-of-knitting/5065378