イタリア代表は6日のワールドカップ(W杯)欧州予選で、ブルガリアをホームで1−0と下した。チェーザレ・プランデッリ監督は満足しているものの、「本大会にあと一歩と迫ったが、今はすべてが難しくなっている。フィジカルコンディションが万全ではないからだ」と懸念も示した。

最後まで苦しむことになった一戦を終え、プランデッリ監督はこのようにコメントしている。

「クオリティーと運動量を組み合わせられたときは、素晴らしいことができた。だが今夜は、ケガで3人を交代させなければならず、(ジャンルイジ・)ブッフォンに見事なセーブで救ってもらったね」

「選手たちはみな、よくやってくれた。できる限りを尽くしてくれた。繰り返すが、秩序だっていたときは、面白いプレーができたが、それから苦しむことになったんだ。彼らはすべてをかけて戦っていたから、それも考えられることだがね」

予想外の先発となったFWロレンツォ・インシーニェとMFチアゴ・モッタについて、プランデッリ監督は賛辞を送っている。

「インシーニェには改善の余地がたくさんある。技術的にも、パーソナリティーの点でもね。彼はフィジカルコンディションを整えなければいけない。チアゴ・モッタはハイクラスな選手だが、チームが距離感をつかめていなければ、彼がいても中盤全体が苦しむこともあるだろう。だが、彼は正しいスピリットで代表に戻ってきてくれた」

「イタリア代表で指揮を執った数が(ジョヴァンニ・)トラパットーニを上回った? 彼を超えることはできないよ。私は常に彼に感謝しなければいけないんだ。多くを教わったからね」

イタリアは10日にトリノで行われるチェコ戦で勝てば、本大会出場が決まる。

「できるだけ回復できるように努めよう。簡単な試合じゃない。苦しむことになるだろうね。だが、我々も十分に気合を入れていくよ」