台湾人、スマイル写真を集め東北の被災者にエール

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(東京 5日 中央社)台中市出身の鍾一健さん(=写真左3)は、東日本大震災の被災者を励まそうと、日本各地で道行く人々の笑顔をカメラに収めている。大勢のスマイルを集めて写真展を開くことが目標だ。

32歳の鍾さんは、カメラとウクレレを携え、「私は台湾から来ました」「笑顔を集めています」と日本語で書いたプラカードに中華民国(台湾)と日本の国旗を掲げ、路上でスマイル写真への協力を呼びかけている。日本人のみならず、鍾さんの熱意に賛同した台湾を含む多くの外国人が撮影に協力、4日には東京の原宿で、1日としては過去最高記録となる60枚が集まった。

鍾さんはヒッチハイクで日本各地を回り、被災地の宮城県も訪問。全国から集まった若いボランティアたちが「人の助けになりたい」と汗を流す姿が印象的だったという。

鍾さんは、がんと闘う人たちを励まそうとオーストラリアなどでもスマイル写真活動をしたことがある。現在はフェイスブックでも写真を募集しており、路上での呼びかけも続けて、日本の人々にできるだけたくさんの笑顔を届けたいと話している。

(楊明珠 編集:張芳明、高野華恵)