幸福の科学が大学建設を進める千葉県長生村で、3月12日に村民を対象とした初の「大学建設の意見交換会」が催された。
 ところが、この会が大荒れ。反対住民らの非難の声が飛び交う惨憺たる状況だったのである。
 地元住民がこう語る。
 「交換会では『洗脳教育を行うんじゃないのか?』『学習指導要領に沿った授業が保証されるのか!』との声や、『信者が流入されては困る』などの意見が相次いだ。もちろん、中には賛成派もいたが、その物言いも『今さら反対しても建設を止められないんでしょ』とする声が多かったのです」

 また、会の中盤には地元不動産業者が「(大学建設を知った)分譲購入者からキャンセルが相次いでいる」「今後、村から人が逃げ出すのでは?」などと窮状を訴えたほど。極めつけは、ニュースサイト『やや日刊カルト新聞』の藤倉善郎主筆の発言で、「(栃木県那須市の幸福の科学学園高校では)坂本龍馬の前世を劉備玄徳などと、歴史の授業で教えている!」と指摘する有様だったのだ。
 前出の地元住民がこう続ける。
 「意見交換会では、幸福の科学学園から東大合格者2名を含む難関校への合格発表もなされたが、住民たちは全く興味を示さなかった。大学は急ピッチで建設準備を進めており、もはやこれを止められないと受け止めた住民が多かったのです」

 もっとも、同村にはこれとは別の問題も持ち上がっているという。
 「実は、村側は大学建設地を含めた教団所有地(31ヘクタール)に固定資産税を課税する方針だったが、小高陽一村長がこの会で、税金分に相当する約1億円の寄付を教団から受け入れると表明したのです。村議会にはまさに寝耳に水の話で、今後はリコール騒動に発展しかねない状況なのです」(長生村村議)

 ついに教団の大学建設計画が、風雲急を告げる展開を見せ始めた−−。