ダービーでの悔しさは、彼の笑顔を消すことも、冗談を言う意欲をそぐこともなかった。今のミランは好調だ。2013年になって、リーグ戦では無敗。後半戦に突入してからの勝ち点は15だ。だからこそ、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役はユーモアを欠かしていない。FWマリオ・バロテッリからチャンピオンズリーグ(CL)まで、どんなテーマであっても、だ。

「ドクターたちからは、バロテッリは打撲を負ったと聞いている。おそらくは、後半の(サミル・)ハンダノビッチの飛び出しのときだろう。土曜夜の試合までに治ることを願おう」

「バロテッリのジェスチャー? 私はなんでもないと思う。何も見なかったからね。とても侮辱的なジェスチャーだという記事を読んだが、選手とは話していない。クラブで夜遊びしていた? 試合後はみんな行くものだ。それを禁じることはできない。クラブを閉店させることになってしまうよ」

「日曜は熱があった? 我々の誰もそれを知らなかった。監督も、ドクターもね。(代理人のミーノ・)ライオラをミランの新たなドクターにしようか」

「(アンドレス・)イニエスタのコメントは聞いた。彼は素晴らしい選手だね。確かに、ミランがラウンドを突破すると言うことはできない。必要以上にヒートアップさせる必要はないよ。ただ、たとえ彼が手を火にかけて、手を失ったとしても、可能であれば我々は来年、彼を獲得する。素晴らしい選手だからだ」

「いずれにしても、我々やレアル・マドリーとの試合で敗れ、イニエスタが自分のチームを鼓舞するのは当然のことだ。バルセロナは誰もが愛すチームだよ。素晴らしいチームだからだ。ビッグゲームをするために、敵地へ向かおう。そして、どうなるかを見ようじゃないか」

「リーグ次節は非常に重要だ。2位のチームが首位チームを迎え撃ち、4位のチームが3位のチームを迎える。カターニアはホームでインテル戦だ。フィオレンティーナを除いて、上位7チームのうち6チームが対戦するんだよ。3位を争っているのは6チームだ。リーグ戦の中のリーグ戦だね」

「ミランはリーグ戦にもCLにも臨める力を持たなければいけない。ただ、バルセロナ戦のことを考える前に、ラツィオ戦のことを考えよう。ロビーニョ? ちょっと問題があったが、彼は重要な選手であり、今からシーズン終了までうまくやってくれるはずだ」

なお、バロテッリは3月2日のラツィオ戦に出場できるはずだ。ダービーでの打撲で、27日も別練習だったが、ひざは良くなってきており、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は28日からチーム練習に合流することを期待している。