去る2月17日、ベースボールブリッジの最初のひのき舞台となるイベント｢ベースボールブリッジ×Dice Project presents ヨーロッパ野球トークライブ2013｣を、東京・茅場町のコワーキングスペース茅場町Co-EDOにて開催しました。

　17時30分に開場した今回のイベントでは、事前の予想を大幅に上回る22名ものご来場を頂きました。中には、事前に配布していたチラシを見て興味を持ち、わざわざ足を運んでくれたという方もおり、スタッフ一同驚くとともに非常に嬉しく感じました。今回は事前にあまり時間がない中で、イベントのアピールには皆精力的に取り組んでいたこともあり、その成果が少しでも出たのかなと感じます。初開催のイベントとしては、非常に自信が持てる動員だったんじゃないでしょうか。

　イベントは定刻通り18時に開演し、総合司会を掴めた徳橋功さん(My Eyes Tokyo主宰)、コーディネーターの俺、メインゲストの池永大輔さん(シャトーレ・フレンチカブス)の順に登壇。簡単な自己紹介を済ませた後、第1部ではヨーロッパ野球の歴史や現状についての紹介を、写真やクイズも交えて行いました。クイズのコーナーでは、｢次に挙げる4か国の中で、野球をやっている(野球連盟、国内リーグ、代表チームがあり、かつ代表チームが何らかの国際大会に出場した経験がある)国はどこでしょう｣という問題を第1問として出題しましたが、選択肢として挙げたスロベニア、フィンランド、アイルランド、ベラルーシの全てが当てはまると明かした時、参加者の皆さんがどよめいたのが自信になりました。たとえ規模は小さくとも、こういった国々にも野球は存在するのだということを伝えられたのではないかと思います。

　第1部の後半部分では、俺が個人的に｢ヨーロッパ四天王｣と呼んでいるオランダ、イタリア、スペイン、ドイツ、そしてゲストの池永さんがプレーしているフランスの野球を簡単に紹介。後半部分では池永さんに専らメインスピーカーとして、現場でのリアルな体験を語っていただきました。日本で思われている以上に、ヨーロッパ球界でプレーすることが大変なのだということ、そして今の野球界に｢ヨーロッパの波｣が来ているということを、実際に現場で直に関わっている方から伝えることができたのは、大きな意義があることだったと思います。

　ただ、今回のイベントには反省点がなかったわけでもありません。事前の準備ではPR面や営業、あるいは演出に使う｢小道具｣などについては重点的に話し合ったものの、肝心の当日の進行に関する事項が後手に回ってしまうことになってしまいました。それによってタイムキーパーとの打ち合わせが不十分に終わってしまったことと、本番でのトークが白熱しすぎたこととが重なり、第1部は予定よりも大幅に時間が遅れることに。｢未来への提言｣と題して、これからの自分たちの関わり方についてまとめた第2部では、少しでもシンプルに進めなければいけなかったところを、メンバーの経験値不足などもあってリカバリーすることができず、結果的に第2部は非常に冗長な展開となってしまいました。

　個人的には、当日朝イチでの音響チェックから始まり、本番で使う台本や懇親会での準備など、最後の仕上げに一日がかりで取り組んでいたこともあり、特に後半部分では疲れていなかったと言えば嘘になります。しかし、そんなことは見に来てくれたお客さんには全く関係のないこと。自分たちの力不足により、イベントを間延びさせてしまったことは本当に申し訳ないと思いますし、出演者の1人として、またチームの代表として心からお詫びしたいと思います。当日配布したアンケートの集計も進めているところですが、皆さんからいただいたご指摘やお叱りの声も含めて、今後より良いイベントを作っていけるよう努力していく所存です。