Adobe CS6をアメリカまで飛行機で行って買う方が安いという驚愕の事実がオーストラリアで発覚
By caribb
AppleやMicrosoft、Adobeのソフトウェアがオーストラリア国内で高額すぎる値段で販売されているとして、3月22日に行われる公聴会に各社が召喚されることになりました。特にオーストラリア国内でのAdobeソフトウェアは非常に高く、飛行機でアメリカに行って購入した方が安くつくほどで、国民の間では不満の声が高まっています。
Apple, Microsoft, Adobe Called By Lawmakers To Defend Higher Prices In Australia | TechCrunch
http://techcrunch.com/2013/02/10/apple-microsoft-adobe-called-by-lawmakers-to-defend-higher-prices-in-australia/
http://www.gizmodo.com.au/2013/02/dont-believe-the-adobe-price-cut-hype-its-still-gauging-you-silly/
オーストラリア議会はこれらの企業が独占的な技術を有している点を問題視しており、3月22日の公聴会では「オーストラリア国内における製品の価格の上昇は大きすぎるのではないか」と問いただす予定。こうした議会による調査は世界で初めての試みです。
これを受けてAdobeは11日にオンライン版のソフトウェアの価格を値下げ。これまで年間プランではフルパッケージで月額62.99ドル(約6100円)だったのが42.99ドル(約4200円)に、また月額課金制の場合も94.99ドル(約9200円)から74.99ドル(約7300円)となりました。さらにPhotoshop、Illustrator、InDesign、Dreamweaver、Flash Pro、Premiere Pro、After Effects、Audition、Speedgrade、Acrobat Proといった個別のソフトウェアについても値下げが行われ、月額24.99ドル(約2400円)から19.99ドル(約1900円)へと変更されました。しかし一方で店舗で販売されている商品については価格の変更は行われません。
Creative Suite 6 Master Collectionを例にとると、オーストラリアの店舗では商品が4344ドル(約42万円)に設定されていて、一方アメリカで購入すると2599ドル(約24万円)であり、実に1735ドル(約16万円)も差があるのです。Virgin Australia航空のアメリカ行き往復便の価格が1147.58ドル(約11万円)なので、これはシドニーからロサンゼルスまで飛んでソフトウェアを購入し、またシドニーまで帰ってきても601ドル(約6万円)のお釣りが出る価格。なお、価格.comで調べたところ日本で購入すると最安値は26万4185円となっていました。
By Matthias Rhomberg
Adobeは「なぜオーストラリアでソフトウェアが高額なのか?」ということにはコメントしていませんが、コミュニケーション・マネージャーであるSuzy Bradyさんによればソフトウェアの値下げは数ヶ月間に渡って計画されていたとのこと。「これによって新たなカスタマーを引きつけ、市場に勢いをつけることになるでしょう」と語りました。
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