4日、長きに渡って日本サッカー界を盛り上げ、先月24日の横浜戦では、J1最年長出場記録を45歳2ヶ月1日に更新した元日本代表・中山雅史が膝のケガなどを理由に引退を発表した。

同日、日本テレビ「NEWS ZERO」に生出演(札幌から中継)を果たした中山は、現役へのこだわりから、W杯初ゴール、盟友・三浦知良のことまで、その想いを語っている。

現役を続けてきた理由について、中山は「サッカーを愛する気持ちだと思います。サッカーが好きだからこそ、うまくなりたいし、強くなりたいし、人がうまくても、それに追いつきたい。人がやっていても、そこに割り込みたい」と話した。

すると、スタジオにいた、かつての盟友・北澤豪氏から「足(膝)は最後のほう、かなり痛かったと思う」と言われた中山は、「それはいわない約束でしょ」と声を張り上げつつ、「それを含めて、すべてが僕自身。もう一回活躍したいという気持ちがあったけど、なかなか難しい」と本音を吐露した。

そして、中山は日本代表で苦楽をともにした北澤氏、三浦知良に触れると、「(代表の試合前)国歌を歌う時は、僕とカズさんとキーちゃんが並んでたんですけどね、僕が高音、カズさんが低音、キーちゃんが雑音でした」とおどけてみせたが、98年フランスW杯のジャマイカ戦で挙げた“W杯初ゴール”については、「キーちゃんと、カズさんがスイス合宿で外れる時に、その前の公園覚えている?公園で3人で湖を見ながら話したんですけど、その時の二人の表情や想いが僕を奮い立たせた」と話すや、その直前で代表を外れている北澤氏は涙目に。

さらに、現役復帰に質問が及ぶと、「まだリハビリが必要。それを続けて、強いスーパーサイヤ中山が誕生すれば、カンバックも夢じゃないのかもしれませんけど、とにかくリハビリを続けて、いい状態にしたい」と再び“ゴン節”に戻った中山だったが、三浦知良について、改めて訊かれると、「カズさんからは教えられることばかりで、たくさんの力を頂きました。カズさんとはライバルという関係では到底ないですね。カズさんがどれだけ大きな存在だったかっていうものは感じていますし、だからこそやれてきた部分はあるんですけど、カズさんの今の活躍を見させてもらうと、そこに対する自分の不甲斐なさを感じた」と語った。