NHN、「LINE」アプリで日本の売上高54.9%アップ 韓国メディア「日本で稼いだ」

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韓国のインターネットサービス大手NHNが、ロンドン五輪の特需やコミュニケーションアプリ「LINE」の世界的な人気を受けて、売り上げを大きく伸ばしたことが分かった。

NHNは8日、第3四半期の連結ベースの売上高が前年同期比12.5%増の5955億ウォン(約436億円)、営業利益が4.3%増の1566億ウォン(約114億円)、当期純利益が24.5%増の1268億ウォン(約92億円)を記録したと発表した。

売上原価別の比重は、「検索広告」50%、「ゲーム」26%、「ディスプレイ広告」15%、「その他」9%。もっとも大きな割合を占める「検索広告」は、広告主の増加により前年同期比7.7%増の2946億ウォン(約215億円)を記録。ロンドン五輪の特需や、日本での広告売上が好調なことから「ディスプレイ広告」も前年比25.8%増の880億ウォン(約64億円)となった。

韓国国内の売上高は、前年同期比6.3%増の4812億ウォン(約352億円)。一方、海外では日本でのゲーム、ディスプレイ広告、「LINE」などで売上を伸ばし、前年同期比54.9%増の1113億ウォン(約81億円)を記録した。韓国メディアは、「NHN、営業利益1566億ウォン前年比4.3%増加…日本でお金稼いだ」(ヘラルド経済)などのタイトルで報じ、NHNが日本で大きな利益を得ていることを伝えた。

一方、「文化日報」は、NHNの主力事業である「検索広告」の売り上げ比重が減少傾向をみせており、ポータル業界に変化が出てきたようだと指摘した。

記事によると、NHNの「検索広告」の売上比重は、第2四半期の53%から3%減少。連結ベースを除くNHN本社だけの営業利益は、前年同期比1.7%の減少してる。また、オンラインゲームも前年より0.5%減少。しかし、「ゲーム」の比重は24%から26%にアップしているほか、日本での「LINE」人気も好調という。

NHNのキム・サンホン代表は発表で、「モバイル環境で顧客満足とサービスの価値向上を図り、NHNのモバイルサービス競争力をより一層強化していく」と発言。モバイル事業の強化を力説した。文化日報は、NHNに限らずポータル業界全体に「変化の時」が近づいているようだと伝えた。

参照:ヘラルド経済
参照:文化日報

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