玄葉光一郎外相はこのほど、ロシアと北方四島を共同開発する可能性を示唆した。玄葉外相は、日本の政治家として初めてロシアとの共同開発を提案した。中国網日本語版(チャイナネット)は28日、「これは中国・ロシア同盟の分裂を目論む日本の戦略であり、ロシアを落ち着け、中国との争いに集中する狙いがある」と報じた。以下は同記事より。

 日本は南で釣魚島(中国側呼称、日本名:尖閣諸島)問題を巡り対立し、北ではロシアと北方四島を巡り係争中で、挟み撃ちの状態に陥っている。中国とロシアは暗黙裡に、日本に対抗する共同戦線を敷いている。これまで中国・ロシア海軍の軍事演習の際に、日本海と対馬海峡を多数通過しており、戦略の方向性を確認してきた。

 この苦境から脱するため、日本はロシアに対して、北方四島の共同開発を持ちかけることとなった。これは日本にとってやむなき譲歩、便宜上の措置であり、先に中国に対処することを目的としている。

 日本は早くから戦略的な順序を大幅に調整しており、防衛の重点をロシアから中国に、つまり北海道から南西諸島に移行した。そのため日本政府は対ロシア政策を調整し、できる限りロシアとの衝突を見送る外交方針を立てている。

 日露関係の微妙な変化に対して、中国は警戒心を高める必要がある。日本がロシアを丸め込めば、中国は孤独な戦いを強いられるだろう。(編集担当:米原裕子)