7月22日に大阪鶴橋で行われた「日本の自存自衛を取り戻す会」によるデモ行進で、韓国の国旗「太極旗」を冒とくしたとして、韓国内で反発が巻き起こった。複数の韓国メディアが27日、相次いで取り上げた。

 デモでは「日韓国交断絶デモ@関西」をスローガンに掲げ、鶴橋―玉津―桃谷を結ぶエリアで街頭行進を行った。中には太極旗を思わせる旗を地面に置いて踏みつけている場面もあり、その様子は「ペプシゴキブリマット」とのタイトルでYouTubeに公開された。問題の「ペプシゴキブリマット」は、太極旗の四隅にある「卦(け)」の代わりにゴキブリの絵が配置されている。

 韓国メディアは「日本の右翼団体が、反韓デモで太極旗を踏む姿を収めた映像が公開されて、衝撃を与えた」と報じた。インターネットでも自国の国旗を侮辱する行為だと非難が続出しており、関連報道は「無知な行為」「国家を侮辱する行為」「稚拙な行動」などとするネット上の反応を伝えている。

 国旗をめぐる騒動としては、2010年に中国のネットユーザーが、太極旗を切り刻んで、料理する動画を掲載したことがある。また、台湾では11年広州アジア大会で、テコンドーの楊淑君選手に対する失格判定に反発し、太極旗を侮辱する動画が続出したことがある。一方、韓国内におけるデモでも、これまで日本の旭日旗(きょくじつき)を燃やしたり、引き裂いたりするなどの過激な行動が見られている。(編集担当:金志秀)