韓国の食品医薬品安全庁は4日、過去1カ月間に全国1521カ所のレストランや販売店を対象として、1922件の食品サンプルのチェックを行ったところ、大腸菌などの食中毒原因菌が50件検出されたと発表した。同庁は、管轄地方自治団体に対して、対象の業者を行政処分するよう依頼した。韓国メディアが相次いで報じた。

 韓国メディアは、「冷麺・コングクスに細菌、全国に食中毒警告発令」「大腸菌冷麺、有名レストランから食中毒菌検出」などと題して、食品医薬品安全庁は、レストランなどの検査結果をもとに、全国に食中毒警告を発令し、食品衛生に注意するよう呼びかけたと伝えた。

 調査の結果、冷麺とコングクス(豆乳冷製麺)が32件で最も多く、のり巻きと寿司(すし)が17件、お弁当も1件、基準値以上の食中毒菌や大腸菌が検出された。

 摘発された店の中には、有名な冷麺店やのり巻き店などの大型チェーン店も含まれていたという。

 これらの業者は、違反の程度に応じて、15日から1カ月の営業停止処分が下される。食品医薬品安全庁は、夏には冷麺スープや豆乳は腐りやすいため必要な分だけ調理し、すでに調理した食品は再加熱し、しっかりと冷蔵保管する必要があると注意喚起した。(編集担当:李信恵・山口幸治)