これ以上最悪の結末はあり得ないだろう。ダービーで2−4と敗れ、最終節を残してスクデットはユヴェントスのものとなった。

インテルとのダービーを落としたマッシミリアーノ・アッレグリ監督率いるミランは、サン・シーロでフィオレンティーナに敗れ、ボローニャと引き分けたほか、多くの勝ち点を捨ててしまった。アッレグリ監督は暗い表情で、ミランの失墜とユヴェントスの価値を認めている。

「彼らは多くの勝ち点を挙げ、優勝にふさわしかった。去年と比べてより多くのポイントが必要だったと思う。ユーヴェは素晴らしい一年を過ごした。いろいろあったが、我々もそれに劣らないほどだったよ。サポーターに感謝する。来年の我々もまた争うよ。一度は優勝で、次は2位だった。来年はまたトップだ」

「今夜のダービーでも、我々は結果を残そうと全力を尽くした。ユヴェントスとの差をどうやって埋めるか? 私は、ギャップはないと思う。ユヴェントスは来年、チャンピオンズリーグにも出場するしね。シーズンに大きく影響する大会なんだ。彼らがどのようにやるか、興味深いところだと思う」

一方、インテルのアンドレア・ストラマッチョーニ監督にとっては、決して忘れることのない初ダービーとなっただろう。3月25日まで、彼はプリマヴェーラにいた。それから1か月半で、ミラノダービーとリーグの行方を決めることとなったのだ。

「とても素晴らしい試合だった。両チームがオープンに戦い、最後にはインテルが勝利にふさわしかったと思う。(マッシモ・)モラッティ会長には明確なプロジェクトがある。すぐにインテルをトップに戻すということだ。そのプロジェクトに自分が再び入るのか、まだ分からない。だが、会長の賛辞はいつだってうれしいよ」

「今日、ユヴェントスが喜んでいるのを見ることで、できるだけ早くトップに返り咲きたいという全員の想いが増している。今日は勝利を望んでいた。前半はほぼ完ぺきだったね。後半は少し間延びしてしまった。ポジション間の距離を間違え、ミランに譲ってしまうところがあったよ」