日本のサポーターをたたえるユングベリ「この国にはサッカーへの情熱がある」

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 24日に開催されたJ1第27節、清水はアウェーで川崎と対戦し、1−1で引き分けた。

 右足のつま先に痛みを抱えながらも74分から強行出場を果たした元スウェーデン代表MFのフレドリック・ユングベリは、相手の守備ラインの裏に抜け出して決定機を迎え、試合終了間際には鮮やかなスルーパスを通すなど、見せ場を作った。

 Jリーグ、そして日本のサッカーに少しずつ順応しているユングベリ。川崎戦の試合後には、次のようなコメントを残している。

日本語の勉強は始めましたか?
「今、先生を探しているところだよ(笑)。クラブが探してくれているけど、まだ見つかっていないんだ。でも、チームメートが簡単な言葉は教えてくれるよ」

Jリーグとプレミアリーグの違いは?
「プレミアリーグは世界最高のリーグ。日本人は技術的に恵まれている。だけど、プレミアリーグは他のリーグに比べてもフィジカルが要求されるんだ。ただ、日本人プレーヤーは今も(ヨーロッパで)プレーしているし、これからもうまくやるだろうね」

アメリカでプレーした経験もありますが、日本との違いは?
「アメリカと比べてもJリーグは良いリーグだと思う。日本のチームの多くはロングボールを多用せずに、タクティカルかつテクニカルにプレーするから、個人的にもとても魅力を感じている」

日本人が欧州で成功するためには?
「プレミアのような激しいリーグでは、フィジカルや球際の強さが必要になる。僕もプレミアリーグへ行ったときは、6カ月ほど本格的なフィジカルトレーニングを積んだよ。プレミアリーグで戦うために必要な要素だからね」

「日本人には高いテクニックと俊敏さがあるから、それを生かしてハードワークすれば、道は必ず開けてくるだろう」

日本のファン、スタジアムの雰囲気については?
「アメリカでの挑戦は自分にとって必要なものだったけど、そこで寂しく感じたのは、ファンのパッション(情熱)がイングランドに比べて欠けていることだ。日本にはそのパッションがある。パッションはフットボールをプレーするために最も必要なことなんだ。今日もファンが90分を通して、ずっと熱く応援し続けてくれた。本当に素晴らしいことだ。ヨーロッパでも、こういうパッションのあるリーグはそうないと思うよ」

[写真]=清原茂樹

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