リーガエスパニョーラの開幕戦は延期されることになりそうだ。17日の交渉で、選手協会とリーグ側は合意に至ることができなかった。これにより、11日に宣言されたストライキが行使される可能性は現実のものとなっている。スペインでストが起きるのは、これが初めてではない。1979年と81年、84年にもストが行われている。

スペインサッカー選手協会(AFE)の主張は、客観的に正しいものだ。彼らが問題としているのは、スペインサッカーリーグ(LFP)が42クラブの計200人の選手たちに対し、5280万ユーロ(約58億3000万円)もの負債を抱えている、つまり給与を支払っていないことだ。

LFPは今後4年間、毎年1000万ユーロ(約11億円)を補てんすると提案した。だが、AFEはからかわれていると感じている。4000万ユーロ(約44億2000万円)では現在の負債額を埋めることもできず、さらに今後4年間で負債額は増えると見られているからだ。

そのため、選手側の連帯は非常に強力なものとなっている。ストライキを宣言した記者会見では、イケル・カシージャスやカルレス・プジョール、シャビ・アロンソといったビッグネームを含め、計103人の選手が集まっている。

AFEとLFPは19日に再び交渉に臨むが、仮にここで合意に達したとしても、開幕戦を開催するのは難しいと見られる。第2節については、今後の展開を見守る必要があるだろう。

なお、スペイン『ムンド・デポルティボ』によると、22日に予定されているバルセロナとナポリの親善試合「ガンペール杯」も開催されない恐れがあるようだ。『ムンド・デポルティボ』電子版が報じたところでは、AFE側が「ガンペールも行われないかもしれない」と話しているという。現時点では公式なニュースとしては発表されていない。