韓国でアルバイトをしている高校生のうち、半数近くが最低賃金(韓国は4320ウォン)以下の給料で働かされいることが分かった。

全国協力員労働組合は29日、今月7日から17日にかけて全国の高校生1681人を対象に実施したアンケート調査の結果を発表した。それによると、最近1年間でアルバイトをした経験がある学生のうち、46.8%が最低賃金の時給4320ウォン(約320円)より低い賃金だったと述べた。

賃金のほかにも、勤労基準法違反はさまざまなものがあった。学生の76%が勤労契約書を作成しておらず、18歳未満の学生の64%が保護者の同意書を提出していなかった。アルバイト中に事故にあった人の59.1%が「自分または親のお金で解決した」と述べ、事故が起きた時に守ってもらえなかったと答えた人は65.9%に達した。

また、56.7%が「雇用主から一方的に勤労条件を変更させられた」と答え、「賃金未払いおよび削減」のケースは26%に達した。セクハラや身体的な暴力を含む人格冒涜を経験した人は30.9%に達し、また、不当な待遇を受けた時は誰かに助けを求めたケースはたっったの7.7%だった。

一方、アルバイトをしている学生のうち4割は、勤労基準法、最低賃金法、産業災害補償法などの法律について知らなかった。全国協力労働組合は、「調査により高校生アルバイターたちの勤労状況が明らかになった。アルバイトをする青少年たちが、大人から不当な暴力を受けても自分を守れるよう、教育や支援を行ないたい」と話した。


参照:アルバイト高校生46.8%、「最低賃金ももらっていない」 - 民衆の声

(文:林由美)

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