日本生命セ・パ交流戦は、10日現在、パ・リーグ59勝、セ・リーグ41勝(7引き分け)とパの圧勝状態となっている。昨年の交流戦も、パが81勝59敗(4引き分け)と大きく勝ち越しているわけだが、一体なぜ両リーグにはこれほどの“実力差”が生まれてしまったのか。

14日発売の「週刊アサヒ芸能」(6.23号)では、『パ・リーグが浴びせる「セは二軍レベル」嘲笑肉声!』と題し、関係者の談話を掲載している。

「今は耐えるしかない」というセリフを吐いた阪神・真弓監督について、同誌にコメントをした阪神担当記者は、「正直、パには完全に力負け。嵐が過ぎ去るのをじっと待っている感じですね。関西の新聞でありとあらゆる評論家が、『打席を外して相手投手のタイミングをズラせ』『バントの構えを』などと、あれこれ提案していますが、何もしないのが阪神なんです。真弓監督は、バントなんてする打線じゃないと思ってますし」と語っている。

また、35イニング連続無失点の球団記録を塗り替えたダルビッシュ有らパ投手陣にも、いいようにやられているセ球団。在阪マスコミ関係者は、「阪神を4安打完封した6月1日の試合後、ダルビッシュは大勢の阪神担当記者に囲まれ、『阪神打線は怖かった。一発もあるんで』と殊勝なコメントをしましたが、日ハム担当は、『あれは大ウソ。ふだん言っていることと全然違う』と笑っていました。いつもは『阪神? 大したことはない。いつでも抑えられる』っていう感じですからね。実際、6、7割の力で、ちょっとナメてカーブを投げて打たれたぐらいで、本気を出して勝負に出ると、アッという間に終わらせてしまった」という。

さらに、交流戦優勝確定状態のソフトバンク担当記者は、「ある球団幹部が『セ・リーグと戦って名前を売る時代はとっくに終わった。セ相手だとウチの選手もくみしやすくて、リラックスしてやっている』と本音を漏らしたんです。完全にセを見下した発言ですよ」といい、あるパ主軸打者に至っては「パとセの投手レベルは、一軍と二軍ぐらいの差がありますよ」と言っているようだ。

その他にも、同誌では、DH制の有無、ストライクゾーンの違い、球場の広さによる野球の質の違いなど、セ・パ投手の実力差が生まれた原因をプロ野球解説者の分析を交えて伝えているが、総じてセにとっては屈辱的な状態のまま、今年の交流戦も幕を閉じようとしている。一矢を報いるとすれば、オールスター戦になりそうだが、球宴とはいえ、ここにダルビッシュ、ソフトバンク・杉内、楽天・田中らが並ぶようなら、返り討ちに遭うことも十分に考えられる。

週刊アサヒ芸能 [ライト版]<デジタル>(PC版)