ピッチ外のユヴェントスがアツい。前節パルマ戦での痛い黒星を経て、クラブは来シーズンの計画を立て始めている。次期指揮官についてはアントニオ・コンテ(現シエナ)監督へと向かっている一方で、マーケットに関するニュースもこの日は2つ浮上した。一つはMFクラウディオ・マルキージオの契約延長、そしてもう一つが、MFモモ・シソコやアトレティコ・マドリーFWセルヒオ・アグエロの代理人がユーヴェ首脳陣とオフィスで会談したというものだ。

一方で、ミランとの契約が満了となり、ユーヴェがターゲットとしているMFアンドレア・ピルロに関しては、今後が待たれる。ピルロは18日にミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役と会う予定だ。センセーショナルな変化がない限り、合意に至ることはないだろう。そうなれば、ユーヴェはピルロとの交渉をまとめる用意がある。

マルキージオは17日、午後練習を終えてから、代理人でもある父親と契約延長のためにオフィスを訪れた。待っていたのは、ジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)とアンドレア・アニェッリ会長、パヴェル・ネドヴェド取締役、ミケーレ・ブリアモンテ弁護士。FWアレッサンドロ・デル・ピエーロに続いてサポーターが延長を願っていたマルキージオが、契約書にサインすることになった。

これは、現在所属するカンピオーネたちでリスタートをするという、新たなユーヴェの意図が表された形だ。今季40試合出場4得点という記録を残しているマルキージオは、ボーナス別で年俸200万ユーロ(約2億3000万円)にサラリーがアップ。2016年まで新たな契約を結んだ。

オフィスを出る際に話をしなかったマルキージオだが、公式サイトが同選手のコメントを伝えている。

「僕にとってはとても重要な日だ。常に支えてくれた家族に捧げる。僕とユヴェントスの歴史は1993年に始まった。まだ長く続けられることをうれしく思っている。ずっとこの契約延長が騒がれていたけど、関係終了を考えさせるような姿勢は、クラブにも僕にもまったくなかったんだ。クラブが僕を信頼してくれてうれしいし、勝つことでそれに報いたい。この部屋には多くのトロフィーがある。僕の最大の夢は、早くにトロフィーを一つ掲げることだ。難しいときでも常に近くにいてくれたサポーターのためにも、それを実現したい。彼らはそう報われるのにふさわしいんだ」

そしてアグエロは、ユーヴェの夏のマーケットにおける目玉となるかもしれない。クラブは17日にホセ・セギ代理人と会談している。マロッタGMやファビオ・パラティーチSD(スポーツディレクター)とランチをともにしてから、その後もオフィスで話し合いを続けた。アグエロの個人マネジャー、エルナン・レグエラ氏も同席している。移籍が見込まれるシソコの状況についてだけでなく、アグエロが来年、ユヴェントスのユニフォームを着る可能性についても話がなされた。