【2億円】ガレキの上を走れない防災用ロボって意味あんの?

写真拡大

SPEEDI、ERSSなど文科省が巨額の開発費をかけて開発したにもかかわらず実際の原発事故でまったく使えなかったものが登場しておりましたが、新たに防災ロボットも使えなかったことがわかりました。

以前ガジェット通信でご紹介させていただいた「モニロボ」こと防災モニタリングロボット。放射線測定器・ガス検知器・カメラ等を搭載し、災害現場周辺を遠隔操作で自走し情報収集をおこなう、としてさっそうと登場したのですが、ガレキの落ちている場所では走行できないとのことで、まったく使われていないそうです。がっかり。原発事故に使うロボットで、整地されてないと走れない仕様ってどういうことなんでしょうか。このモニロボは1999年に起きた東海村の臨界事故を受けて文科省が財団法人・原子力安全センターに開発を委託し、2億円をかけて完成させたそうです。福島原発事故を受けて現地に投入されましたが、現地で上記の事実が判明したとのこと。

ちなみにモニロボのスピードは分速40メートル。なんか遅いなぁと思いつつ、ロボットってそんなもんかなと思ったら米国のiRobotから貸してもらったPackbotは、分速150メートル程度は出るそうです。これに2億円かけるんであればiRobotからロボットを買ったほうがよかったのではないでしょうか。それにしても、iRobot社がロボットを貸してくれなかったらいまだに原子炉建屋の中がどうなっているのかわからなかったということで、無償でロボットを貸してくれたiRobot社には感謝です。

※みなさんはどう思いますか? コメント欄にお書きください。

●参考リンク
福島原発へ『モニロボ』出動! 文科省が派遣 - ガジェット通信(3月17日)
http://getnews.jp/archives/105041

■関連記事
東電で倒閣
声を上げますか、それとも泣き寝入りですか
米空中測定システム、ヘリや固定翼機の動画公開「なぜか海外から来る放射線汚染情報の不思議」
まだあった!隠された世界版「WSPEEDI」の情報など――内閣官房参与小佐古敏荘氏の辞意表明から読み取れる多くのこと
私たちに何も知らされないまま、放射性物質は拡散していた―― 隠されていたSPEEDI情報やっと公開