NAGATOMO YUTO_08

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セリエA第24節の大一番、インテル対ローマが6日に行われ、インテルが5−3で勝利。長友佑都がついにデビューを果たした。

出場停止のキヴに代わって長友のスタメン出場に期待もかかったが、レオナルド監督はサネッティを左サイドバックにすることを選択。試合はスペクタクルな展開となり、開始3分、マイコンのパスを受けたスナイデルがペナルティエリアやや外から技ありの左足シュートを決めてインテルが先制すると、ローマも10分後にカッセッティのクロスからシンプリシオが決めてすぐに追いついた。
エトーの個人技で勝ち越して後半を迎えたインテルは、63分にPKで再びエトーが加点。このシーンでローマはブルディッソが退場となり10人となる。71分にはモッタがダメ押し点を奪い、4−1。安全圏に入ったところで、レオナルド監督はスナイデルに代えて長友を投入した。

しかし長友出場直後、ヴチニッチが1点を返すと、81分にはロリアが押し込み1点差。10人のローマの意地の反撃を前に混乱したインテルだったが、最後はロスタイムにカンビアッソが決めて5−3で制した。

長友は、新人を温かく迎え入れようとするカンビアッソの手厚いパスを受けてのびのびプレーし、3回ほど左サイドを突破する見せ場を作った。そのうちの1回は中央で待ち構えるカンビアッソへの完璧なクロスだったが、カンビアッソはこれをスルー。アシストは次回に持ち越された。

ビッグクラブの一員としてデビューしても、まったく気負うそぶりを見せず、チェゼーナやFC東京や日本代表でプレーするときと同じように、快足を飛ばして左サイドを突破する長友の姿が、なんとも頼もしく映った。

ちなみに、日本時間7日はサッカー界きってのインテリスタだったジャンルカ・トト・富樫氏(2006年没)の命日でもある。長友のデビューで、この日は日本のカルチョファン、インテルファンにとってますます忘れられない日となった。