先のFIFA（国際サッカー連盟）理事会で２０２２年にカタールでワールドカップが開催されることが決まりました。

そこでこの地域への投資の可能性について３回シリーズで考えてみます。
まずカタールはアラビア湾の真ん中あたりに突き出た半島です。
このアラビア湾を取り巻く各国（クウェート、サウジアラビア、バーレーン、カタール、オマーン、アラブ首長国連合）はGCC諸国と呼ばれます。
でも単純に湾岸諸国という風に総称される場合もあります。

この地域は産油国が多く、実際、既に石油がほぼ枯渇したバーレーンを除くといずれも産油国です。

各国のGDP成長率は下のグラフのようになっています。
湾岸11

なおエジプトはGCC諸国ではありませんが比較のために入れておきました。
言うまでも無くこれらの国のGDP成長率は原油価格に大きく左右されます。
２００９年にクウェートやアラブ首長国連合のGDP成長率がマイナスになったのはそのためです。

その反面、カタールのGDP成長率が安定して高いのは大規模な天然ガス開発が進行しているからです。

次にひとり当たりのGDPを見ると次のグラフのようになっています。
湾岸10

やはりカタールの成長率が著しいことがわかります。現在のひとり当たりGDPは約９万ドルであり、これは日本の４万５千ドルの２倍です。

次にインフレ率を見ます。
湾岸9

産油国の中ではクウェートのインフレ管理の良さが目につきます。
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