写真で長さが測れる！？不思議な測量アプリ「RoomRuler」【iPhoneアプリ】

2010年11月16日 17時55分

三角測量って皆さん知ってます？

iPhone用アプリには数々の測定・測量アプリがあり、中でも長さを測るルーラー（定規）系のアプリはかなりの数があります。が、その中でも特に異彩を放っているのがこちらのアプリです。なんと写真を撮ると、その中に写っているものや空間の長さや広さが測れてしまうのです。測量に使われている基本的な技術は「三角測量」です。自分が立っている足元の位置と規定された高さの測量ポイント（iPhoneの高さ）、更にiPhoneの傾きなどを計算する事で、そこに写された物体の長さが分かるという仕組みです。

言葉で説明してもピンと来ない人も多いかと思いますが（筆者もその1人）、具体的な使い方を示してみます。

アプリを立ち上げたら、まずは測定精度向上の為にキャリブレーションや数値入力を行います。これらの作業は行わなくても測定が可能ですが、より正確に数値を出す為には必須の作業で、これらを行わずに写真撮影を行おうとすると、アプリ側からも精度が低い事を警告するダイアログが示されます。

メイン画面。測定のみのアプリなので、構成は比較的単純。

キャリブレーションはiPhoneの6方向から行う非常に精密なもの。

設定で自分の背の高さなどを入力する。通常は「簡単」の設定でOK。

キャリブレーションや設定が終われば、いよいよ測定開始。「開始」ボタンをタップすると写真撮影画面になるので、自分が立っている床面が写る状態で対象物を撮ります。

重要なのは、この「床面を撮る」という部分です。このRoomRulerでは基準となっている自分の足の高さにあるものの長さを測るので、床面よりも高い位置にあるものの長さや、床面に接しない高さなどは正しく測れません。

写真を撮ったら、後は画面の指示に従って長さを測るだけ。画面長押しでルーラーが表示され、ルーラーの中心や端をドラッグする事によって任意の位置へ移動させます。橋の位置を決定する際には、画面上に拡大画像も表示されるので、非常に精密なポイント指定が可能です。

家具や部屋の寸法を測るのに非常に便利。

表示させたルーラーをタップすると、目的に合わせて高さや長さ、面積などの数値に割り当てが可能。

測定方法の関係上、大き目の物の方が測りやすい。

一度測定したものは自動的に保存されて日付毎にアーカイブ化されるので、いつでもすぐに過去の測定結果を閲覧出来ます。

また測定画面上にある「道具」ボタンをタップするとTwitterやメールへの投稿・添付が可能なのも便利なポイント。ただ測定するのではなく、実際に活用出来るのが非常に良いです。

過去のデータは「編集」から削除なども可能。

Twitterへの投稿画面。メッセージも編集出来る。

アプリ紹介によれば、測定誤差は2～3％程度となっていますが、実際に計測してみたところ、どの場合も誤差1cm～10cm程度に収まっていました。非常にアバウトな撮影による測定にもかかわらず、この誤差に収まっているのは驚きです。

手元に巻尺や定規などが無い場合や、寸法を測りづらい大きさの物を測る場合など、このRooomRulerはかなり役に立ちます。

冒頭にも書いたように、このアプリでは基準となる足のかかと面の高さと同じ高さからの長さや面積が測れますので、その点にさえ注意すれば非常に活用の幅の広いアプリと言えます。アプリの価格も230円とリーズナブルなので、是非使ってみて下さい。

記事執筆：あるかでぃあ

アプリ名：RoomRuler
価格：230円
カテゴリ：写真
開発者：Shusaku Co.,Ltd.
バージョン：1.0.1（iOS 4.0 テスト済み）
iTunes Store：http://itunes.apple.com/jp/app/id397952981?mt=8

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